伊藤沙莉&須賀健太が初共演!内田英治監督「獣道」が日独英の共同製作決定
2016年4月24日 14:30

[映画.com ニュース] 子役出身の伊藤沙莉と須賀健太が、内田英治監督・脚本の新作「獣道」で初共演を果たすことがわかった。あわせて、本作が日本・ドイツ・イギリスの3カ国共同で製作されることが発表された。
「女王の教室」や「GTO」といったテレビドラマで注目され、昨年「トランジットガールズ」で連続ドラマ初主演を果たした伊藤と、「人にやさしく」を皮切りに映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどで活躍してきた須賀は、ともに21歳。閉塞感の中でもがく真っ黒な青春を描いたブラックコメディでぶつかりあう。独自の世界観で脚光を集める内田監督が実話をもとにオリジナル脚本を執筆。5月から撮影が行われ、2017年に日本公開を予定している。
ある地方都市に生まれた少女・愛衣(伊藤)は、宗教施設で7年間暮らしていたが、教団が警察に摘発されたことをきっかけに中学校に通い始める。しかし、そこに自分の居場所はなく、学校をドロップアウトし、ヤンキー一家や中流家庭などを転々する。愛衣の唯一の理解者であり、思いを寄せる少年・亮太(須賀)もまた、自分の居場所を探していた。やがて亮太は半グレたちの世界に居場所を見つけ、愛衣は風俗の世界に身を落としていく。
製作を手がけるドイツの名門「ラピッド・アイ・ムービーズ」は、北野武、押井守、三池崇史ら日本人監督の作品をはじめ、パク・チャヌクやキム・ギドクらアジアを代表する監督たちの映画の配給してきた。ステファン・ホール代表は、内田監督を「才能あふれる監督・脚本家であり、また登場人物を生き生きと描くストーリーテラー」と評し、「自国での配給の成功だけではなく、海外の映画祭出品なども目指して、内田監督のつくり出す独特の世界を世に出していきたいと思います」とコメントを寄せた。内田監督の「下衆の愛」(現在公開中)のプロデューサーで、英の映画配給会社サードウィンドウフィルムズの代表アダム・トレルが、アソシエイト・プロデューサーを務める。
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