プリンスさん死去 享年57歳
2016年4月22日 11:34
[映画.com ニュース] ポップ・ミュージック界のアイコンで、「パープル・レイン」「ビートに抱かれて」「レッツ・ゴー・クレイジー」などのヒット曲で知られる歌手プリンスさん が、4月21日(現地時間)、米ミネソタ州チャナッセンの自宅で死去した。57歳だった。
同州カーバー郡保安官事務所の声明によれば、緊急通報を受けた隊員らが同日午前9時43分に現場に駆けつけたところ、プリンスさんはエレベーターの中で意識を失っており、同日午前10時7分に死亡が宣告された。米Deadlineによれば、死因は明らかになっていないが、プリンスさんは先週、インフルエンザを患い病院に運ばれていたという。
プリンス(プリンス・ロジャーズ・ネルソン)さんは、1958年6月7日、同州ミネアポリス生まれ。78年のファーストアルバム「フォー・ユー」以降、「ダーティ・マインド」「戦慄の貴公子」「1999」「パープル・レイン」「パレード」「ゴールド・エクスペリエンス」「アート・オフィシャル・エイジ」など、35年以上に及ぶキャリアの中で39枚のオリジナル・アルバムをリリースし、グラミー賞を7度受賞した。
84年に主演映画「プリンス パープル・レイン」(アルバート・マグノーリ監督)でアカデミー賞主題歌賞を受賞。86年の映画「プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン」、87年のコンサート映画「プリンス サイン・オブ・ザ・タイムズ」、90年の映画「プリンス グラフィティ・ブリッジ」で主演だけでなく監督も務めた。89年の映画「バットマン」(ティム・バートン監督)ではサウンドトラックを担当。14年には大好きだったというコメディドラマ「New Girl/ダサかわ女子と三銃士」(ズーイー・デシャネル主演)に本人役でゲスト出演した。
黄金時代を築いた古巣ワーナー・ブラザース・レコードとの確執が表面化したり、発音できないシンボルマークにアーティスト名を変更(93年)するなどさまざまな話題を振りまき、音楽だけでなくファッションや生き方など独創的なスタイルを貫いた。最後のアルバムは昨年リリースされた「HITnRUN Phase One」「HITnRUN Phase Two」。なお、プリンスさんは先頃、回想録「The Beautiful Ones(仮題)」の出版を準備していることを明かしていた。