妻夫木聡&満島ひかり、貫井徳郎の直木賞候補作「愚行録」映画化で兄妹に
2016年3月17日 05:00
[映画.com ニュース] 第135回直木賞の候補にもなった貫井徳郎氏の小説「愚行録」が、妻夫木聡と満島ひかりの共演で映画化されることがわかった。貫井氏の著作が映画化されるのは初めてで、ポーランドで演出を学んだ新鋭・石川慶監督がメガホンをとる。
エリートサラリーマン一家が殺害され世間を騒然とさせるが、犯人不明のまま1年が過ぎてしまう。週刊誌記者の田中が改めて事件を追うための取材を開始。関係者のインタビューを通して、理想的な家庭と思われた被害者一家の実像と、事件の真相があぶり出されていく。人間関係における秘められた羨望や嫉妬、駆け引きなど、誰もが無意識に、日常的に積み重ねている「愚行」が複雑に絡み合うミステリーで、原作は第135回直木賞の候補作にもなった。
デビュー作「慟哭」で脚光を浴び、「乱反射」で第63回日本推理作家協会賞、「後悔と真実の色」で第23回山本周五郎賞を受賞した実力派作家の貫井氏だが、著作の映像化は珍しく、映画化はこれが初めて。「愚行録」については、「内容的にも構成的にも、映像化に向いていない作品だと認識していた」と映画化実現に驚き、「妻夫木聡さん、満島ひかりさんという当代きっての人気と実力を兼ね備えた役者さんに演じていただけることになり、望外の幸せを味わっています」とコメントを寄せている。
主人公の記者・田中を演じる妻夫木は「人間は愚かな生き物なのだ、ということにこんなにも真正面からぶつかった作品はなかなかありません。僕たちはこの泥沼に浸かることに決めました。追い込まれて、追い込まれて出た最後の命の一滴を最後まで見つめていただければ幸いです」と気合十分。田中の妹・光子役で出演する満島も、「好んでやりたいと思う役柄ではありませんが、いままでと違った風に問いかけられる予感がして、参加しようと決めました。切ない気持ちが押し寄せてきて、涙してしまうこともありますが、同情なんかせずに、リラックスしてやりたいです」と意気込みを語っている。
2人は過去にも「悪人」などで共演しており、妻夫木は「役に全力投球してきてくれる満島ひかりという女優が僕は大好きです。全力で受け止め全力で返していければいいなと考えています」と“妹”を絶賛。満島も「本当の兄のように慕っている妻夫木さんがいるので、とても安心です」と全幅の信頼を寄せている。
「松ヶ根乱射事件」「マイ・バック・ページ」など山下敦弘監督作品で知られる向井康介が脚本を担当し、ロマン・ポランスキーらを輩出してきたポーランド国立映画大学で演出を学び、短編映画を中心に各国の国際映画祭で注目されてきた石川慶監督が長編デビューを飾る。ワーナー・ブラザース映画とオフィス北野の共同配給で2017年公開。
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