「百円の恋」脚本・足立紳、監督デビュー!「14の夜」主要キャスト選ぶオーディション敢行
2016年3月10日 08:00

[映画.com ニュース] 「百円の恋」で第39回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳が、「14の夜」で監督デビューを果たすことがわかった。「40歳を超えて初めて映画を監督することになり、ワクワクした気持ちでいっぱいです」と語る足立は、「百円の恋」と同様に今作も主要キャストをオーディションで決めることを発表した。日本映画学校卒業後、故相米慎二監督に師事し助監督経験のある足立が、いよいよメガホンをとる。
国内の映画賞を席巻した武正晴監督、安藤サクラ主演作「百円の恋」は、足立監督が「これでダメならもう辞めよう」と心に決めて挑み、「第1回松田優作賞」でグランプリを獲得した渾身のオリジナル作。2月には「乳房に蚊」(幻冬舎刊)で小説家デビューも飾った“時の人”が、長年構想を温めてきたプロットが「14の夜」だ。
舞台は1980年代後半、初めてレンタルビデオ屋が開店した地方都市。“未知なる世界”セックスへの妄想で頭がいっぱいの主人公タカシと友人たちが繰り広げる、一夜の体験を描く。足立監督は、「いい年したおじさんがこんな映画でいいのかよというようなバカなお話ですが、テーマは『百円の恋』と同じく、自分のことを大嫌いな人間が今の自分から一歩でも脱却しようともがくお話です」と説明している。
物語は、「レンタルビデオ屋に人気AV女優が来店してサイン会をする。しかも深夜12時を過ぎたら……」という噂を聞きつけ色めき立つタカシと友人たちは、ビデオ屋を目指して夜道を自転車で疾走する。横暴な上級生や暴走族の妨害、思わぬ友人の裏切りに遭いながら目的地にたどり着いたタカシを待ち受けていたものは……。男なら誰しも身に覚えのある、情けなくも愛すべき“性春”を笑いとペーソスを添えて描きながら、「スタンド・バイ・ミー」を彷彿(ほうふつ)とさせる一級の青春ストーリーに昇華させる。
8月の撮影に向け、主人公の大山タカシをはじめ、タカシの幼なじみで巨乳のメグミ、同級生のミツル、岡田、竹内といった主要キャストを、子役出身者などからオーディションで抜てきする。また、タカシらを取り巻く大人たちには、「百円の恋」に出演したキャストを含め、実力派俳優を起用する予定だという。
足立監督は、「『年食ってから自分に自信がないってのはみじめだからな』というセリフを『百円の恋』の中で書きましたが、書いたころも今も自分の心境はそんな感じでありまして、変わりたい、変わらなきゃと思いながらもダラダラと毎日を生きています。そんなダメなおじさんと暑くて熱くなる予定の夏を一緒に過ごしてくれる中学生役の方々、お待ちしております!」とメッセージを寄せている。オーディションに関する問い合わせは、ブレス(info@breathinc.com)まで。16年末以降に劇場公開を予定している。
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