安藤昇さんお別れの会に700人参列、梅宮辰夫は「体調不良」で中座
2016年2月28日 20:00

[映画.com ニュース] 昨年12月16日に肺炎のため89歳で亡くなった、俳優で映画プロデューサーの安藤昇さんのお別れの会が2月28日、東京・青山葬儀所で行われた。ファンを含め約700人が参列し、やくざから俳優に転身し激動の人生を歩んだ故人をしのんだ。
祭壇は、安藤さんが好きだったかすみ草、胡蝶蘭など4500本の花で彩られ、その中央には17~18年前に雑誌の取材時に撮影されたお気に入りの笑顔の遺影。会場には「旅傘道中」、「新宿無情」など安藤さんの楽曲が流れ、両サイドのモニターには代表作「実録安藤組 襲撃篇」「安藤組外伝 人斬り舎弟」の映像が映し出された。
発起人の1人である中島貞夫監督は弔辞で、1971年「懲役太郎 まむしの兄弟」で初めて安藤さんと出会った衝撃を述懐。「期待と不安の入り混じる中で向けたカメラの先に、私は思わず息を飲みました。まずは、その存在感、そしてジロリとくれるいちべつの鋭い眼光。まむしの兄弟(菅原文太さん、川地民雄さん)よりひと足早く、私自身が射すくめられました。それは演技を超えたものでした」と、その存在感を称えた。
「実録安藤組 襲撃篇」など3本の映画で共演した梅宮辰夫は献酒を務めたが、バカラのグラスに注がれたビールを手に、祭壇に向かう足取りはどこか覚束ない様子。遺影の前にビールを置くと、祭壇にもたれかかるように手をつくと「また1人、昭和のスターが逝ってしまった。寂しいです。どうか、あちらの世界でもお元気で」と絞り出すように別れの言葉を送った。
焼香を終え、会食会場へ移動する際には歩行器を使用する姿に、周囲も心配そうな表情。マスコミの囲み取材に応じる予定だったが、「体調不良」を理由に会食会場にも入らずそのまま帰路に就いた。側にいた岩城滉一は、「いい時期にお会いしているから、その頃に比べれば体調は良くないのかなと見えた。あのくらいの年(77歳)になればひざが痛い、腰が痛いっていうのは寒い時期だし出てくるだろうけれど、どこかが悪いということはないと思う」と気遣った。
北島三郎は歌手を目指して上京し、流しをしていた渋谷で安藤さんと出会い、「『おいっ、坊主、頑張ってやれや』と言われ、10代から20代にかけてはいろいろな思い出があるなあ」としみじみ。歌手としてデビューし、「兄弟仁義」(1966)など映画出演が相次いでいた頃が、安藤さんも俳優への道を進み始めた時期で、「東映の京都撮影所にいたら安藤さんがひょっこり現れて、挨拶をしてくださった。これからもよろしくねって。その時はサブちゃんでしたね。いつか旅立つのかなとは思っていたけれど、懐かしさと別な意味での寂しさがあるね」と話していた。
また、安藤さんを追悼し「やくざと抗争 実録安藤組」、「安藤組外伝 人斬り舎弟」、「安藤昇のわが逃亡とSEXの記録」の3本が初DVD化され6月8日に発売されることも決まった。
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