ベルリン国際映画祭で「女が眠る時」お披露目!西島秀俊「素晴らしい体験」
2016年2月17日 17:00

[映画.com ニュース] 第66回ベルリン国際映画祭の開催4日目を迎えた2月14日、パノラマ部門に選ばれたウェイン・ワン監督作「女が眠る時」のワールドプレミアが行われ、ワン監督とともに出演の西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリがレッドカーペットを歩いた。西島は前日に行われた黒沢清監督作「クリーピー」の上映に続き、2日連続の参加となった。
ニューヨーカー誌に掲載されたスペイン人作家ハビエル・マリアスのショートストーリーを、日本を舞台に長編にバージョンアップした本作は、スランプに陥った作家(西島)が、リゾートホテルで初老の男(ビートたけし)と若い女性(忽那)の奇妙なカップルに遭遇し、職業的好奇心から次第に一線を越えて“のぞき行為”にエスカレートしていくさまが官能的に描かれる。ワン監督は、「最近はわかりやすい映画が多いですが、これはちょっとだけ消化するのに時間がかかる映画。答えは観客の皆さん、それぞれが出してください」と挨拶した。実際、この物語はどこまでが事実でどこまでが妄想なのか、いかようにも解釈できる。ラストも人によって解釈が分かれるような作りで、上映中は最初の方こそ笑いが起きたものの、やがて静まりかえり、観客の集中度の高さがうかがえた。
今回の上映はサプライズ付き。登壇したワン監督の紹介で、ベルリンに出席できなかったビートたけしがビデオレターで登場した。「私としては、かなり複雑で難解な映画ではないかと思うのですが(笑)、ベルリン映画祭というのは割とこうした考えさせるような、知的なエンタテインメントを好むお客さんが多いということなので、いい反応を期待しています。いろいろな意見が出ると思いますが、ぜひとも映画を楽しんでください」と語ると、会場には歓声とともに大きな拍手が沸き起こった。
くしくもバレンタインデーに当たったこの日、西島は「今日はチョコレートをもらっていませんが(笑)、この上映が一番のプレゼントです」と顔をほころばせた。「大きなスクリーンで細かい表情まですべて見ることができて、素晴らしい上映でした。観客のみなさんもすごく集中して見てくださっているのが感じられました。昨日、今日と2日続けて素晴らしい体験ができて、本当に宝物というか、自分のキャリアのなかで素敵な時間を頂くことができました」。
かつて「スモーク」(1995)で、同映画祭審査員特別賞を受賞したワン監督。今回21年ぶりとなったベルリン復帰に、「ずいぶん私も年をとりました(笑)」と言いながら、そのキャリアを振り返り「同じようなものを撮っていると、飽きてしまう質なんです(笑)。監督として常に変化しているつもり。その姿勢はいまも変わりません」と熱意をのぞかせた。(佐藤久理子)
関連ニュース






「罪人たち」あらすじ・概要・評論まとめ ~マイケル・B・ジョーダン×ライアン・クーグラー5度目タッグは全米大ヒット異色ホラー~【おすすめの注目映画】
2025年6月19日 10:00
映画.com注目特集をチェック

「鬼滅の刃」無限城編&超人気アニメ映画が【500円】で観られる!
【絶対にこの記事を読んでから観て】確実に損しないオトク情報
提供:KDDI

売春婦殺人事件、深刻な麻薬汚染…
遺体発見。妹でないことに、少しだけ安堵した。【現代の闇を描く、注目の衝撃作】
提供:BS10スターチャンネル

絶対に開かないでください。
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
提供:ワーナー・ブラザース映画

雪風 YUKIKAZE
【観て、心から本当によかった】「コード・ブルー」「海猿」に涙した人にもオススメしたい新たな傑作
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、バンダイナムコフィルムワークス

なんだこのとんでもない映画は!?
【観ないのは映画人生の損失?】狂気的なクオリティでぶち抜く“常識外れの超高評価作”
提供:東映

入国審査
【これめっちゃ面白かった】この2人、空港の入国審査で何時間も尋問される…一体なぜ? 衝撃の結末へ
提供:松竹

またピクサーが大傑作つくったんですか…
【ボロボロ泣く感動超大作】両親を失った主人公の再生の物語。そのままの君が、好きだよ。
提供:ディズニー

映画界を変える“究極の推し活”がある!
【革命的すぎてヤバい】大好きな俳優と映画を“まさかの方法”でとことん応援できる!!
提供:フィリップ証券

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【超絶パワーアップ】観てきたけど…マジ最高!! 究極のスリル、圧倒的な感動、全瞬間が限界突破!!
提供:東宝東和