D・ボイル監督&M・ファスベンダー&K・ウィンスレット、“朝まで生ジョブズ”徹底討論映像
2016年2月8日 17:00
[映画.com ニュース] 「スラムドッグ$ミリオネア」(2008)でオスカーを戴冠したダニー・ボイル監督が、アップル社の元CEOの内面を描く「スティーブ・ジョブズ」の特別映像が公開された。ボイル監督、脚本のアーロン・ソーキン、第88回アカデミー賞で主演男優賞と助演女優賞にノミネートされたマイケル・ファスベンダーとケイト・ウィンスレット、セス・ローゲン、ジェフ・ダニエルズ、映画評論家エルビス・ミッチェルの7人が、11年に56歳で死去したジョブズ氏への思いを語っている。
映画は、84年のMacintosh、アップルを追われたジョブズ氏が作った88年のNeXT Cube、アップル復帰後に発表した98年のiMacという3つの新作発表会のプレゼンテーション直前40分間の舞台裏を中心に、ジョブズ氏と周囲の人間の確執や娘リサとの関係の変遷を描く。
ジョブズを演じたファスベンダーと右腕であるジョアンナ・ホフマン役のウィンスレットは「ジョブズは矛盾だらけだが、交渉能力が高い。それに人の才能を見極める力があった。1番すごいのは時代を先取りしたこと。他の者に見えないことが彼には見えたんだ。世界を変えた者は多いが、彼の動機は金じゃない。革新そのものだった」(ファスベンダー)、「彼は周りの人々に“君は何者?”“得意分野は何?”と言った。彼のそういう面には感銘を受ける。確かにジョブズは周りに厳しかっただろうけれど、彼らの力を最大限に引き出そうとした」(ウィンスレット)とジョブズ氏のリーダーとしての資質を語る。
ボイル監督や、ジョブズとの関係に苦心したキャラクターを演じたキャストも、あふれんばかりの才能に舌を巻く。「世界を変えた人々を描くのは重要なことだ。ジョブズもその1人で、“人間は宇宙に衝撃を与えるべき存在”と言った。彼も人間の大切な行動を大きく変えた。つまり、意思疎通の方法に革命をもたらした」(ボイル監督)、「本作に出演して初めて知ったよ、彼が芸術家だったとね。彼の製品は機能と芸術の融合だね」(ローゲン)、「想像力豊かな天才。世界の歴史に残る偉大な人物だ。エジソンやベルと肩を並べるほどだよ」(ダニエルズ)。
「スティーブ・ジョブズ」は、2月12日から全国公開。