名匠エルマンノ・オルミが父への思いを込めた最新作「緑はよみがえる」予告編
2016年1月25日 08:00

[映画.com ニュース] 「木靴の樹」「聖なる酔っぱらいの伝説」など、映画史に残る傑作で知られるイタリアの名匠エルマンノ・オルミ監督の最新作「緑はよみがえる」の予告編とポスタービジュアルが公開された。
83歳になったオルミ監督が父への思いを込めて完成させた作品で、第1次世界大戦下のイタリアで、父親が経験した事実を基に、何も知らされないままに戦地に送り込まれ、命を落とした声なき若者たちの痛みと悲しみを描く。若手俳優のアレッサンドロ・スペルドゥーティが、オルミ監督の父親のイメージを重ね合わせた若い中尉に扮する。オルミ監督の実の息子で、撮影監督のファビオ・オルミが35ミリフィルムで撮影した。
ポスターは、アジアーゴ高原の雪原に輝く満月の下、雪道を行く兵士とロバの姿を切り取り、予告編では雪深い山の塹壕に身を隠す兵士たちの描写と、自然の静けさを色調を落とした美しい映像で対比させながら、人間の尊さや平和を問いかける。
「緑はよみがえる」は、4月23日から岩波ホールほか全国順次公開。3月26日からは「木靴の樹」が26年ぶりに再公開される。
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