中川大志、俳優としての手ごたえを告白 そして今後への思いとは…
2015年12月22日 17:00

[映画.com ニュース] 女子中高生の間では既に“王子様”として人気爆発中。その勢いが幅広い世代に拡大しつつある中川大志が、「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」で声優に初めて挑戦した。「初めてやることほどワクワクすることはない」と語る17歳。国民的アニメへの参戦を振り返ると共に、この1年で掴んだ俳優としての手応え、今後への思いを語った。
既に放送開始から四半世紀。自身が生まれる前から存在し「物心ついたころから見ていた」という「ちびまる子ちゃん」への出演決定の知らせに、中川は「思いも寄らないこと過ぎて(笑)、嬉しいというよりもとにかくビックリした」という。演じたのは、まる子の家に滞在することになるイタリア人の少年アンドレア。スタジオでは、役どころ同様“ホームステイ”するかのように、まる子(TARAKO)をはじめ、さくら家の面々を演じるレギュラー声優陣に交じってアフレコ収録を行った。
「出番ごとに入れ替わりながらマイクの前でセリフを言っていくのですが、25年もやられているから息もぴったりで、みなさんほぼ一発OKなんです。そこにポンと入っていくのは緊張しました。みなさんが声をあてることで、小さいころから見てきたおなじみのキャラクターが生き生きと動いていく、職人技でしたね。僕は、とにかく足を引っ張らないようにとテンパっていました(苦笑)。アニメの動きに合わせることばかり考えていると、セリフに感情が乗らず……、難しかったです」。
山崎賢人、千葉雄大ら若手俳優が集結した学園ドラマ「水球ヤンキース」前後をきっかけとして、この1年半ほどで一気に知名度を上げたが、スカウトで芸能界に入ったのは小学生のときで芸歴は意外と長い。「最初は習い事のような感覚だった」と語るが、NHK連続テレビ小説「おひさま」、大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」「平清盛」などにも出演し、「家政婦のミタ」では一家の長男を演じるなど、ブレイク前から数多くの現場で経験を積み、俳優という仕事の魅力に惹かれていった。
「現場が好きで、大人の皆さんに交じって作品を作っていくのが楽しくて、早い段階から『ずっとこの仕事を続けていきたい』と思っていましたね。そこから少しずつ、芝居の楽しさや難しさも知り、壁にもぶつかったし、悔しい思いもして、いまはもう『自分にはこれしかない!』という気持ちですね。実際、他のことは何もしてこなかったので(笑)」。
今年はドラマ「監獄学園-プリズンスクール-」、「南くんの恋人~my little lover」、映画「通学途中」と主演を経験。「そこを目指してやってきたのですが、改めて先頭に立つ責任、作品の“顔”になるプレッシャーを感じて身が引き締まりました。芝居へのスタンスや準備といった根本は変わらないけど、主演だからこそできる経験の大きさもありました。ファンの方の声が増えたというのは実感していますし、すごくありがたいです」。
来年も映画「四月は君の嘘」、豊臣秀頼を演じる大河ドラマ「真田丸」など注目作が続き、大ブレイクは時間の問題だろう。「自分ではそんな感覚はないんですが(笑)」とはにかみながらも、「ひとつの色に染まらず、見る人に常に驚きを与えられるような俳優になりたい」と力強く語った。
「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」は12月23日公開。
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