岩井俊二12年ぶり実写長編作は「リップヴァンウィンクルの花嫁」!黒木華が映画単独初主演
2015年11月19日 06:00

[映画.com ニュース] 岩井俊二監督が約12年ぶりとなる実写長編作「リップヴァンウィンクルの花嫁」を撮り上げ、2016年3月26日に劇場公開されることが明らかになった。主人公の皆川七海を演じた黒木華は、今作が映画単独初主演。昨年の第64回ベルリン国際映画祭で、「小さいおうち」(山田洋次監督)での演技が評価され銀熊賞(最優秀女優賞)に輝いた若手きっての演技派が綾野剛、Coccoとともに岩井監督の映像世界でこれまで以上に瑞々しい姿を披露している。
今作誕生のきっかけは、岩井監督と黒木が出会った12年1月にまでさかのぼる。「日本映画専門チャンネル」のCMオーディションで黒木と対面した岩井監督は、「映画の匂いのする女優」だと感じたという。今作のプロデューサーを務める宮川朋之氏から黒木主演での新作製作を打診され、快諾。13年10月に岩井監督から原作が届き、14年11月にクランクインした。
撮影期間は今年7月まで実に8カ月間に及び、少数精鋭のスタッフのもとノーライト、6Kでの撮影を敢行。宮川氏によれば、「作家性の強いものにこだわり、大手との差別化を図った。その結果、次の10年、20年先の岩井監督の作品を見たいと思える、エポックメイキングな作品になったと思う」と自信をのぞかせる。
七海を演じ切った黒木は、「岩井俊二監督の長編映画に出られる日が来るとは、3年前、『マイリトル映画祭』のオーディションで出会った時には想像できませんでした」と述懐。それだけに「脚本、撮影、音楽、時間、全てのものを愛おしく思います。見てくださる皆さんに、その幸せを少しでもおすそ分け出来たら嬉しいなと思います」と岩井組で過ごした日々に思いを馳せる。

長編実写の日本映画としては、「花とアリス」以来12年ぶりの新作となる岩井監督は、「ともかく書き上げてはみたものの、これは一体何の話なんだろう、それが自分でもよくわからなかった。ただ描きたかったことはあった。それがこの物語のどこかに描けた気はする。ならばひとまず、それでよしとしようと思った」とコメントを寄せている。
ストーリーは、派遣教員の七海がSNSで知り合った鉄也と結婚するが、親族が少ないため挙式の代理出席を「なんでも屋」の安室に依頼する。新婚早々、鉄也の浮気が発覚すると、義母・かや子から逆に浮気の罪をかぶせられ家を追い出される。苦境に立たされた七海に、安室は奇妙なバイトを次々と斡旋するようになる。結婚式の代理出席に始まり、次に紹介されたのが月給100万円という好条件の住み込みのメイドだった。
綾野は安室、Coccoは七海がメイドをする屋敷のオーナー・里中真白に扮している。なお今作には、地曵豪、原日出子、金田明夫、毬谷友子、りりィ、和田聰宏、夏目ナナ、野間口徹らも出演している。
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