「MOZU」スピンオフ出演の早見あかり、「これが『MOZU』」と完成度に自信
2015年11月8日 14:00
[映画.com ニュース] テレビドラマ、劇場版(公開中)と幅を広げる「MOZU」シリーズのスピンオフ、WOWOW×TBS共同制作ドラマ「MOZUスピンオフ 大杉探偵事務所~砕かれた過去編」で1人2役に挑戦した早見あかりが、インタビューに応じた。
スピンオフシリーズの主人公は、警視庁公安部・倉木(西島秀俊)や、同僚・美希(真木よう子)と共に事件解決に奔走した熱血刑事・大杉良太(香川照之)。警察を辞めて私立探偵となった大杉が、相棒の交番巡査・鳴宮啓介(伊藤淳史)と共に、難事件の解決に挑戦するさまが描かれる。WOWOWとTBSの共同で、本作と「美しき標的編」の計2作品が製作される。
「百瀬、こっちを向いて。」(2014)や「忘れないと誓ったぼくがいた」(15)など、一風変わったラブストーリーで存在感を見せてきた早見が本作で演じるのは、お天気キャスターの小池リサと、その双子の妹で18年前に死亡したとされるリナ。リサから「死んだはずの妹が姿を現した」という相談を受けた大杉が、調査をするなかで驚くべき真実にたどり着く、というストーリーだ。
香川とのシーンが多かったという早見は、同シリーズ初参加の心境を「香川さんと朝から晩までずっと2人きりというスケジュールを見たときに、これは香川さんが厳しい方だったらちょっと辛いぞって思った」と冗談交じりに振り返る。だが、そんな心配は一切無用だったそうで「座長の香川さんがすごく引っ張って、MOZUの中に入れてくれた。すごく優しい方でした」と感謝の気持ちを語った。現場では、香川の人柄はもちろん、演技者としての姿に大いに刺激を受けたという。「(演技中)香川さんは自分の世界に入り込む瞬間が何度かあって、演技のことをすごく熱く考えているんだろうなというのを目の当たりにしました。(真剣に)演技に向かう姿勢があるから、ずっとこうやって第1線を張ってきているんだなと思いました」。
脚本の第1印象を「これは『MOZU』ワールドだと思った」と明かした早見は、シリーズのコアなファンに対しても「“これが『MOZU』だよ”って思ってもらえる作品になった」と完成度に自信を見せる。「スピンオフなのにこんな壮大なことするの!? みたいな、『MOZU』のいいところが詰まった作品です」。1人2役というチャレンジに加え「セリフ量が尋常じゃなかった」と語るなど苦労の多かった撮影であることがうかがえるが、本人は「どんどん違う人を演じることで自分の考え方がプラスになって、それがすごく楽しい」と女優業へのさらなる意欲を見せていた。
WOWOW×TBS共同制作ドラマ「MOZUスピンオフ 大杉探偵事務所~砕かれた過去編」は、早見のほか、桐谷健太と浦井健治がシリーズ初参加。MOZU全作品を手がける羽住英一郎監督がメガホンをとった。11月15日にWOWOWプライムで放送(「美しき標的編」は11月8日)。
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