第28回東京国際映画祭、観客賞はイタリア発のコメディ「神様の思し召し」
2015年10月31日 11:51
[映画.com ニュース]第28回東京国際映画祭の観客賞が10月31日に発表され、イタリアのコメディ「神様の思し召し」が栄光に輝いた。授賞式に出席したエドアルド・ファルコーネ監督は、トロフィを受け取ると満面の笑顔で高々と掲げ、喜びを爆発させていた。
ファルコーネ監督は両手を合わせ、丁寧に一礼。「ありがとう!」とほほ笑むと、「ここに居られて嬉しい。多くの方にこの映画が気に入ってもらえて嬉しい。人生のなかでも、とても嬉しい時を過ごしています」と感謝を述べた。
映画は、腕はピカイチだ傲慢な医師が、医大に通う息子から意外な告白をされたことで人生観が狂い、人生を見つめなおしていく姿を描く。先読みできない巧みな展開と、人間の心の奥深さが際立つハートフルな大人のコメディ。
ローマ出身のファルコーネ監督は、ローマの演劇人アレッサンドロ・フェルセンの俳優学校に参加し、2011年には映画「Escort in Love(原題)」の脚本を手掛け、イタリア映画記者組合が選出する映画賞ナストロ・ダルジェント賞の最優秀コメディ作品賞を受賞。本作が監督デビュー作であり、記念すべき処女作での快挙となった。
東京国際映画祭は10月31日まで開催。