エベレストを舞台にした日米映画が共同会見、被災したロケ地・ネパールへエールも
2015年10月25日 19:20

[映画.com ニュース] 第28回東京国際映画祭が開催中の東京・六本木ヒルズで10月25日、「EVEREST フレンドシップ会見」と銘打った合同記者会見が行われ、特別招待作品「エベレスト3D」(11月6日公開)と岡田准一が主演する「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」(2016年3月12日公開)のスタッフ、関係者が一堂に会した。
「エベレスト3D」は世界中の登山家を魅了する世界最高峰エベレストで1996年に起きた実話を、3Dで映画化したサバイバルドラマ。会見にはバルダザール・コルマウクル監督、唯一の日本人キャストとして七大陸最高峰を制覇した登山家・難波康子さんを演じる森尚子が出席した。
氷点下30度を記録するなか過酷な現地ロケが行われ、「とにかく限界に挑んだ現場でした。出演者自ら荷物を運び、高山病の症状や体調不良を訴えるクルーも続出しましたが、何とか全員が生き延びたのです」(コルマウクル監督)。森も「本当に大変でした。まつ毛も髪の毛も凍ってしまって」と振り返り、「監督がこだわったのは、人間と自然との生身の戦い。常に、acting(演技)ではreacting(反応)しろと言われました」と舞台裏を明かした。
一方、「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」からは製作代表を務める角川歴彦氏をはじめ、平山秀幸監督、原作者の夢枕獏が出席した。今年3月にネパールでの大規模ロケを敢行し、現在は12月の完成を目指し鋭意作業中。角川氏は「当初はスケールが大きすぎて、手に負えないと思った。実際、製作が始動するまでには、エベレストに匹敵する高さの壁があった」と感無量の面持ちだ。
かねて夢枕氏のもとには、たびたび映像化オファーが舞い込んだそうだが「やはり現地ロケ抜きには成立しないし、どの企画も頓挫した」といい、「今回、皆さんの本気度によって映画化が実現し、今でも信じられない気持ち。小説を書いて良かったと思うし、一観客として完成が楽しみ」と期待感。平山監督は「何よりネパールの皆さんの支えがあって、実現した」と感謝の意を表した。
また、会見ではマダン クマール バッタライ特命全権大使(在日本ネパール国大使)に対し、角川氏から4月に発生したネパール大震災の義援金が贈呈され、「震災前のネパールの様子が、映像で記録されたことが何よりの救い」(バッタライ大使)、「ぜひ、日本公開を前に、ネパールの皆さんにご覧いただく機会を作りたい」(角川氏)とエールをおくった。
第28回東京国際映画祭は10月31日まで、東京・六本木ヒルズをメイン会場に開催。
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