「MOZU」スピンオフ作に吉田鋼太郎が“復活”！死んだはずのキャラ役で再登板

スピンオフシリーズは、TVシリーズで警視庁公安部のエース・倉木（西島秀俊）や、その同僚・美希（真木よう子）と共に事件解決に奔走した熱血刑事・大杉良太（香川照之）が主人公。「砕かれた過去編」「美しき標的編」の2編を通し、警察を辞めて私立探偵となった大杉が、理解者である交番巡査・鳴宮啓介（伊藤淳史）を相棒に、美女から寄せられる難事件に挑むさまを描く。

今回登場が発表になった中神は、TVドラマ版では日本を代表する大手セキュリティ会社「アテナセキュリティ」の役員・東和夫（長谷川博己）の部下として、世間に知られてはいけない“裏の仕事”を一手に引き受けていた人物。敬愛する東のためなら殺人も平気で犯す危険な男で、吉田のエキセントリックな怪演はもとより、中神と殺し屋である百舌・新谷宏美（池松壮亮）の壮絶な死闘は、放送時に大きな反響を呼んだ。

中神はドラマ版の第1期ですでに死亡しており、オファーを受けた吉田も「耳を疑いました。嬉しかったですが、中神がどうやって復活するのか？　中神であって中神ではないのか？」と驚きを隠さない。詳細は明かされていないが、「大杉を責める役どころ」としてカムバックを果たす予定だ。撮影を振り返り、「すべてのシーンを撮り終えた後、身も心も空っぽになっておりました。香川に精気を吸い取られました。あれほど充実した演技合戦はなかなかまれです」と自信をのぞかせる。「MOZU」ファンにはたまらないセリフも多数盛り込まれているとのことで、「この変態野郎！」に代表される中神の“暴言”にも、ファンの期待がかかるところだ。

「MOZUスピンオフ　大杉探偵事務所」は、大杉が有名女優のボディガードに挑む「美しき標的編」には飯島直子、片桐はいり、水崎綾女らが、大杉の苦い過去に迫る「砕かれた過去編」には桐谷健太、早見あかり、浦井健治らがシリーズ初参加。シリーズ全作品を手がける羽住英一郎監督がメガホンをとる。11月8日には「美しき標的編」が、続く15日には「砕かれた過去編」がWOWOWプライムで放送。