映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

アン・ハサウェイ、「マイ・インターン」を通して語る“今だからこその思い”

2015年10月11日 11:00

リンクをコピーしました。
インタビューに応じたアン・ハサウェイ
インタビューに応じたアン・ハサウェイ

[映画.com ニュース] 同年代の女子たちの悩みや願望をスクリーンで体現してきたアン・ハサウェイが、最新作「マイ・インターン」では仕事に家庭に一生懸命なアラサー女子に等身大の気持ちを詰め込んだ。社会の変化、自分自身の成長、そして女優としての将来。米ニューヨークでインタビューに応じたハサウェイが、“2015年のいま、32歳だからこその思い”を存分に語った。(取材・文・写真/編集部)

立ち上げたファッションビジネスが大成功、家に帰れば専業主夫の夫とかわいい娘。ハサウェイ演じるジュールズは充実した人生を送っているが、会社は予想を上回るペースで急成長し、外部からCEOを雇うよう勧められる。そうすれば家族との時間も増えるけど、自分が育てた会社を誰かに渡すなんて……。そんなとき目の前に現れたのは、“シニア・インターン”として採用した70歳のベン(ロバート・デ・ニーロ)。最初のうちはあまりにも気が利くベンをうっとうしく思ってしまうのだが、次第に信頼と友情が芽生えていく。

「以前、夫の両親と休日を過ごしたことがあったんだけど、その時にみんなで楽しめる映画がなかなかなかったの。その3日後、この映画の脚本が送られてきたから『これだ!』って思ったわ」。ナンシー・マイヤーズ監督が作り上げた人間味あふれるキャラクターたちの物語に魅了されたハサウェイは、オスカー女優でありながらオーディションを受けジュールズ役を手に入れた。猛烈に仕事に打ち込む女社長という役どころだが、「厳しい上司になってほしくなかったの。それに、働く女性として完璧であってほしくもなかった」とハサウェイは語る。「突然変化した環境に圧倒されているけど、それに負けないように全力を尽くしているの」。努力家で夢に突き進むジュールズの姿は、「プラダを着た悪魔」の主人公のその後のようでもある。

同作の公開から9年、ハサウェイは要職に就く女性が増えたと感じているようで「女性の働く環境や男女同一賃金についても世間でよく話題にされるようになった。でも、目指すところまで到達できていないでしょ」と指摘。「もう2015年なんだから、そういったことは実現されていいはずよ」と期待を込めながら、自分自身の変化にも重ね合わせる。「23歳と32歳の人では住む世界は全く違うと思うの。私の場合は、年齢を重ねるにつれてどんどん自分らしくなっている気がする。きっとそう感じられる社会になっているんじゃないかしら」

一方「マイ・インターン」の劇中では、「女の子は大人の女性へと成熟したのに、男は逆に大人の男性から男の子になった」とマイヤーズ監督の主張を代弁しているが、「男性はやりたいことを実現できる環境にいることが普通だったから、今まさにそういう時代が女性に訪れているということになかなか気付けていないのかもしれない。けれどナンシーはそうした社会の動きをちゃんと見つめていたの」と解き明かす。

そんなイマドキのがんばる女性と、大人になりきれない男性たちを優しく導く人生の先輩ベンをチャーミングに演じたのは、名優ロバート・デ・ニーロ。「少しずつお互いの距離を縮めていって、あるときベンとジュールズのような関係になっていた」と初共演を振り返るハサウェイだが、以前からデ・ニーロの大ファンだったという。「ジェダイのような人なの。不満をもらすこともないし、特別扱いされることも好まない」と親しみと尊敬を込めて語る。

「ボブ(デ・ニーロ)から学んだことは、難しい局面に立たされても感情的にならずに落ち着くことかしら。ときどき慌ててしまったり、心配してしまったりするでしょ。それって何かを大切に思っているということかもしれないけれど、実際にはエネルギーの無駄だったりするの」。さらに、「ナンシーやボブは私よりもずっと年上でしょ。だから映画の撮影中、私はまるで新人のような気分だった。でも撮影が終わる頃には、ふたりの豊かな経験のおかげで大きく成長できた気がしたわ」と得るものは多かったようだ。

本作の撮影後、今年4~5月にかけて一人芝居(「Grounded」)に挑んだことで「自分にもっと自信が持てるようになった」というハサウェイは、「演じることが何よりも好きよ。それに年齢を重ねるにつれてお芝居にも深みが増すと思っているの。だからこの仕事が続けられたら嬉しいわ」と力を込める。前作「ブルックリンの恋人」でプロデュース業に進出したが、実は女優業を続けるための戦略でもあったという。「ハリウッドの現状が変わらないかぎり、30代後半になってしまうと女優には演じられる役がほとんどなくなってしまうわ。私が30代後半になるまでにその状況が変わってくれるとは当てにできない。だからプロデューサーとしての可能性を残しておきたかったの。そうすることで、たとえ女優として求められなくなったとしても、自分のプロデュースする映画には出演することができるから」

好きな仕事のために努力を惜しまない姿勢は、本作のジュールズとも重なる。そんなハサウェイは、「私の性格的に仕事をしながらプライベートとのバランスを見つけるのは難しいから、仕事をしているときは仕事だけに集中する」という一方で、しっかりと休みを取ることで「生活にバランスも生まれてきた」と明かす。そして本作では世代を超えた友情がテーマになっているが、世代・性別・文化といった壁を乗り越えよい人間関係を築くために大切なのは、コミュニケーションだと即答。「意識して言葉を使うことでポジティブにもなれるし、いいエネルギーを作ることができるから。だからといって嘘はついちゃダメよ」。まるで劇中のベンのように有意義な答えをスラスラと導いていく。

「年齢を重ねるにつれて、意地悪になったり、人を憎んだりする必要はないと思うようになったの。年をとってもネガティブな感情から抜け出せないでいると、他人に不快感を与えてしまう人間になってしまうと思うから。そうならないためにも優しさをもってコミュニケーションをとると、いろんな人のことを受け入れられるようになると思うし、もっと物事がうまくいくようになるのよ」

アン・ハサウェイ の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

aftersun アフターサン

aftersun アフターサン NEW

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版 NEW

内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る