「TIGER & BUNNY」ハリウッド実写化計画始動!ロン・ハワード監督とタッグ
2015年10月10日 05:40
[映画.com ニュース] バンダイナムコピクチャーズは10月9日(現地時間)、米ポップカルチャーの祭典「ニューヨーク・コミコン2015」内のパネルで、人気アニメシリーズ「TIGER & BUNNY」のハリウッド版実写化に向けたプロジェクトの始動を発表した。「アポロ13」「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」などで知られるロン・ハワード監督が率いる映画製作会社「Imagine Entertainment」とタッグを組み、原作の持つ魅力を最大限に生かしたハリウッドリメイクの製作を目指す。
プロジェクトは、日本産コンテンツのグローバル展開を促進する「anew」の働きかけにより始動した。「TIGER & BUNNY」のエグゼクティブプロデューサー・尾崎雅之氏が、脚本作成など企画開発の初期段階から携わるなど、日本のスタッフが積極的に関与。バンダイナムコピクチャーズ、Imagine Entertainment、anewの3社が対等なパートナーシップを築き、日本・ハリウッド間での障壁を取り除いていくという。
尾崎氏は、「最も重視したポイントは、原作チームによるクオリティコントロールが可能であるかという点と、原作アニメの継続展開における自由度の高さです。これまで作品を支えてくださったファンの方々を裏切ることは出来ません」と説明。そして、「ANEWとImagineの両社は、『TIGER & BUNNY』という作品を改めて世界中の老若男女にお届けするための、最高のパートナーであると確信しております」と語っている。
また、製作総指揮をとることが決まったハワード監督は、「即座にコンセプトに惹かれました。斬新で、日本でも大きな成功を収めた作品であり、これほどユニークで力強い要素が多く盛り込まれた素晴らしいバディ作品は見たことがありません」と原作に惚れ込んだことを明かす。「全世界の映画ファンに知ってもらうことに一役買えることを光栄に思います」と意欲十分のコメントを寄せている。
2011年に放送されたテレビアニメ「TIGER & BUNNY」は、架空の巨大都市シュテルンビルトを舞台に、“NEXT”と呼ばれる能力を持つヒーローたちが街を守るという世界観や、ヒーローが「SoftBank」「BANDAI」など実在の企業・ブランドの広告を背負うという設定が話題を集めた人気作品。第15回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門審査委員会推薦作品に選出され、さらに12年、14年には劇場版が製作された。
Imagine Entertainmentは、1986年にハワード監督と、ヒットメーカーであるブライアン・グレイザー氏が共同で設立。「アポロ13」「グリンチ」「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」「ライアーライアー」「ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合」のほか、ドラマ「24」など数多くのヒット作を手がけている。