原田眞人監督、樹木希林との次回作構想を明かす「歴史上の重要な人物」
2015年10月9日 20:05

[映画.com ニュース]第28回東京国際映画祭に新設されたJAPAN NOW部門の監督特集「原田眞人の世界」の会見が10月9日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われ、原田眞人監督、樹木希林らが出席した。
原田監督はこの日、「わが母の記」(2012)、「駆込み女と駆出し男」(15)でタッグを組んだ樹木との次回作について「一応あるんですが、オフィシャルには言えない」と控えめに告白。「樹木さんには時代劇のある歴史上の重要な人物で、まさか樹木さんがやるとは誰も思っていない役をやって頂きたいと思っています」と構想を明かした。
「原田眞人の世界」では、今年劇場公開された「日本のいちばん長い日」「駆込み女と駆出し男」をはじめ、「わが母の記」「クライマーズ・ハイ」(08)、「KAMIKAZE TAXI」(1995)の5作品を上映する。椎名保ディレクター・ジェネラルは「このセクションは海外の方に見て頂きたい」と呼びかけ、同部門のプログラミング・アドバイザーを務める安藤紘平氏は「ぜひその才能を海外の皆さま、日本の皆さまも見直して欲しいと思い原田監督を選んだ」(安藤紘平)と“初代”監督特集に選出された原田監督に期待を寄せた。
これに原田監督は、「とても名誉な事だと思って喜んでおります。東京国際映画祭で作品をやるのは『ペインテッド・デザート(1994)』以来22、23年ぶり。こういう形で自分の国の国際映画祭に参加できるのは、とても興奮しています」と喜びを語った。
一方の樹木は、開口一番「今日は原田眞人監督を持ち上げながら、時には足を引っ張りにやって参りました」と“舌好調”。原田監督を苦笑いさせたが、「原田監督は黒澤明さん、小津(安二郎)さん、岡本(喜八)監督、そういう監督や映画のシーンの話をするとき、実に嬉しそう。その喜びみたいなものが映画作りに反映している。どの作品にもどこかに素敵なところを見つける。そこがこの監督の魅力だなと思います」と日本が誇る巨匠らの名前を持ち出してニッコリ。「それ(巨匠らの作品)を乗り越えようと思って頑張るんです。時には失敗しますけど(笑)。そして腕がある。いち俳優が監督にこんなこと言っちゃいけないけど、上手い!」と毒を交えつつ大絶賛していた。
「JAPAN NOW」部門監督特集「原田眞人の世界」は、10月24~26日に新宿ピカデリーですべて英語字幕付きで上映。第28回東京国際映画祭は10月22~31日まで、六本木ヒルズ、新宿バルト9、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ新宿ほかで開催される。
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