竹中直人、石井隆作品での安藤政信との共演実現に感慨!
2015年9月20日 13:15
[映画.com ニュース] 石井隆監督最新作「GONIN サーガ」公開を記念し、原点となる「GONIN」のリバイバル上映が9月19日都内であり、石井監督、「GONIN」「GONIN サーガ」に出演する竹中直人、竹中の誘いで「GONIN サーガ」への出演を決めたという安藤政信がトークを繰り広げた。
訳ありの5人が暴力団から大金を強奪するさまを描いた「GONIN」の公開は、1995年。「GONIN サーガ」は、その19年後の物語として当時の5人の子どもたちの戦いが描かれる。
安藤は、竹中と「RED SHADOW 赤影」で共演以来の付き合いとなるが「好き過ぎて、会うと笑いが止まらなくなる」そうで、この日も竹中を前に壇上でずっと笑い続ける。石井監督はこの2人を「異様な関係性」と評するが、安藤は撮影でも「現場に入ったらすごく緊張感あるシーンなのに、おれ一人笑いが止まらなかった(笑)」と振り返った。
そんな安藤の本作の参加のきっかけも竹中だったそうで「フラフラしている時に竹中さんから電話があった」と明かす。安藤はもともと石井作品が好きで、「GONIN」には安藤のデビュー作「キッズ・リターン」の監督・ビートたけしが出演。「『キッズ・リターン』の撮影の前にたけしさんが『GONIN』に参加していたと聞いて、21歳の時かな、3回見に行きました」と語る。石井組への参加について「うまく言えないけど、映画を見てもらえれば石井監督への僕の愛が分かると思う」と語った。
竹中は「GONIN」ではリストラサラリーマンの男を演じたが、脚本を読んだ竹中自身の希望だったという。石井監督は「竹中さんの口添えで、モッくん(本木雅弘)や佐藤浩市さんが出てくれることになって『GONIN』は成立したんです。僕は脚本を最初に竹中さんに見せて、誰の役がいいですか? と聞いて、内心は万代(佐藤)かな? と思っていたけど『この狂ったサラリーマンがいい』と言ったんです」とキャスティング秘話を明かした。今作ではヒットマン役で出演しているが、「政信と向き合えたのも嬉しいし、(柄本)佑なんて生まれた頃から知ってるし、抱っこしたこともある」と感慨深げ。「石井さんとまた仕事できたのは誇りです」と胸を張った。