「心が叫びたがってるんだ。」主演声優・水瀬いのり、埼玉県知事に“秩父愛”をアピール
2015年9月11日 16:40

[映画.com ニュース] 人気アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(あの花)の長井龍雪監督による青春群像劇「心が叫びたがってるんだ。」(ここさけ)の公開を控えた9月10日、主人公・成瀬順を演じた声優・水瀬いのりと、本作の企画・プロデュースを務めた清水博之が埼玉県庁を訪れ、埼玉県知事の上田清司氏と会談した。
本作は、「あの花」と同じく埼玉県・秩父が舞台。かつて失言で家族の関係を壊してしまい、謎の“玉子の妖精”に「おしゃべり」を封印された順、無気力なクラスメートの坂上拓実、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月、けがを負い、くすぶったままの元野球部エース・田崎大樹といった高校生4人の、ほろ苦くも温かな青春を描く。「あの花」のキャラクターも登場するなど、ファン心をくすぐる仕かけも用意されている。
本作と「あの花」は、秩父の町並みをリアルに描いている点がポイント。「あの花」のヒットに伴い、“聖地”である秩父は一気に観光地化が進んだことが知られている。「あの花」ではチーフプロデューサーを務めた清水は、上田知事に「埼玉は伝統がある本当によい町。『あの花』以降、若い観光客の方が増えたと伺っております。皆さん、第2、第3の故郷として埼玉を訪れているそうです。我々もアニメをきっかけに、埼玉全体を盛り上げていけたらと考えるようになりました」と、熱い思いを吐露。上田知事から埼玉の印象を聞かれた水瀬は、「先月秩父に行きましたが、(秩父のB級グルメである)みそポテトを食べました。すごくおいしかったです」と明かし、「空気が澄んでいてとても気持ちよかったです。東京からそんなに遠くない場所に、美しい自然豊かな景色があるということを知りました」と肌で感じた埼玉の魅力を語った。
埼玉県では、8月29日に秩父ミューズパークで行われた本作の完成披露試写会を皮切りに、10月31日まで「アニメだ!埼玉 埼玉まるごとアニ玉祭」と銘打ったイベントを開催中。本作はその中核を担っており、上田知事は「これからも『ここさけ』を宣伝します!」と決意を表明したほか、9月13日に西武プリンスドームで始球式を務める予定の水瀬に「頑張ってね」と激励の言葉をかけた。会談後には、上田知事から水瀬へ埼玉県のマスコット「コバトン」のぬいぐるみが、水瀬からは上田知事へ自身のサイン色紙が贈られた。
長井監督、脚本・岡田麿里、キャラクターデザインと総作画監督・田中将賀の「あの花」トリオが再結集した本作は、水瀬のほか、内山昂輝、雨宮天、細谷佳正、藤原啓治、吉田羊が声優を務める。9月19日から全国公開。
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