深津絵里、「岸辺の旅」カンヌ受賞の黒沢清監督を祝福「喜び分かち合えた」
2015年9月10日 20:35

[映画.com ニュース] 第68回カンヌ映画祭の「ある視点」部門で監督賞を受賞した「岸辺の旅」の凱旋披露試写が9月10日、都内のホールで行われ、黒沢清監督と主演の深津絵里、浅野忠信が舞台挨拶に立った。
5月のカンヌ後に3人が顔をそろえるのは初めてで、黒沢監督が持参した監督賞の賞状と初対面した深津は、「やっと喜びが分かち合えた。いやあ、格好いいですね。監督の名前がドンとあってジーンとします」と感激の面持ち。浅野も「おめでとうございます。やっぱりすごい。なかなか見られないものなので、貴重ですね」と祝福した。
カンヌの上映では5分間にわたるスタンディングオベーションが起こったが、何度もカンヌを訪れている浅野が「そこで終わらず、ロビーに出てからも囲まれて拍手を送ってもらった。そんなことは初めてだった」と述懐。初参加の深津も「安心して2人についていった」と語ったが、「レッドカーペットが“渋滞”していて、15分くらい車で待たされたんです。時差ボケで一番眠たい時間帯だったので、うとうとと寝てしまった。そんなリラックスしていた自分が意外でした」と明かすと、会場は温かな笑いに包まれた。
これには黒沢監督も、「そうですか。寝ていたんですか。僕は緊張して待っていましたけれどね」と苦笑。それでも、「監督賞とは言っても、誰も僕が監督しているところは見ていない。だから総合力であり、スタッフ、キャストを含めたすべてに与えられた賞だと思っている。ありがとう」と2人に感謝した。
この日は日本での初上映となり、黒沢監督は「やっとこの日が来た。夫婦の魂の旅が、いったいどこまで行くのか、ハラハラしながら見守ってほしい」とアピール。深津も、「カンヌでは死生観が神秘的で美しい、心を動かされたという意見が多かった。日本ではより繊細に深く伝わると信じています」と自信のほどをうかがわせた。
「岸辺の旅」は、湯本香樹実さんの同名小説が原作。3年もの間失そうしていた後に「俺、死んだよ」とフラリと帰ってきた夫と、それを受け入れた妻が、空白の時間を埋めるように旅を続け、お互いの愛を確認していく道程が描かれる。10月1日から全国で公開される。
また、フランスでも9月30日に公開されることが決まっており、黒沢監督は今月中旬に行われる披露試写とキャンペーンのため、11日に渡仏する。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ミッキー17
【史上最悪の“ブラック仕事”爆誕】転職したら“死ぬ→生き返る→死ぬ→生き返る”…無限労働だった話
提供:ワーナー・ブラザース映画

日本の映画料金は高すぎる…!?
【そんな人に朗報】衝撃の価格破壊!! 2000円→750円になる“神・裏ワザ”教えます
提供:KDDI

「イノセンス」4Kリマスター版
【いま観ずに、いつ観る?】公開20周年記念、劇場“初”公開!“究極”の「イノセンス」が解放される
提供:TOHO NEXT

石門
就活中に妊娠、卵子提供のバイト、生活に困窮…壮絶、しかし共感する驚愕体験【100%超高評価作】
提供:ラビットハウス

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

異常な映画みつけました
【クレイジー】壮大VFXを監督がほぼ1人で製作、完成に12年、正確に言うと未完成…面白すぎる
提供:Henge