「あの花」「心が叫びたがってるんだ。」プロデューサーが明かす、作品づくりの“カギ”とは?
2015年9月7日 17:30

[映画.com ニュース] 大ヒットアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(あの花)の長井龍雪監督による青春群像劇「心が叫びたがってるんだ。」の公開を控えた9月5日、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校でティーチイン試写会が行われ、本作の企画・プロデュースを務める清水博之が登壇。製作の舞台裏を明かすと共に、会場に集まった高校生と専門学校生、約100人からの質問に答えた。
映画は、「あの花」と同じく埼玉県・秩父が舞台。子ども時代の失言がきっかけで家族をバラバラにしてしまい、突如出現した“玉子の妖精”に「おしゃべり」を封印された少女・成瀬順ら高校生4人が、ミュージカルの上演を通して心を変化させていくさまを描く。
本作では、長井監督、脚本・岡田麿里、キャラクターデザインと総作画監督・田中将賀の「あの花」トリオが再結集したが、「あの花」のチーフプロデューサーも担当した清水は、「長井さんは演出力はもちろん、決断力や判断力、画力がすごい。カメラワークもとても映画的で、ほかでは類をみません。岡田さんは、セリフ回しが独特で研ぎ澄まされています。田中さんのキャラクターは、一般性があって感情移入もでき、躍動感があります」と各々の“武器”を解説。才能豊かな3人がコラボレーションすることによって、相乗効果が起こることが最大の魅力だと語った。
高校生の感情の揺らぎをリアルにすくい取っている点が本作の特徴ともいえるが、清水はそのカギとして「脚本と音楽」を挙げる。「脚本は、骨格ができてから決定稿まで2年くらい時間をかけて何度も更新いただきました。音楽については、本作はミュージカルシーンがポイントなので、曲の選定、そして劇伴とミュージカルの兼ね合いをミトさん(クラムボン)、(音楽家の)横山克さんにご担当いただき、すばらしいものを生み出していただきました」。
アイドルグループ「乃木坂46」による主題歌に関しては、「乃木坂46の持つ青春感や疾走感、歌詞が持つ切なさがいい。(作詞を務めた)秋元康先生のところへ私と岡田さんで相談に行き、打ち合わせをした上で、詞を書いていただきました」と、二人三脚の作品づくりだったと明かした。イベントでは、好きなセリフやシーンについてなどの質問が次々に飛び、清水はそのひとつひとつに丁寧に答えていた。
「心が叫びたがってるんだ。」は、水瀬いのり、内山昂輝、雨宮天、細谷佳、藤原啓治が声優を務めるほか、女優の吉田羊が順の母親役でアニメ声優に初挑戦する。9月19日から全国公開。
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