常盤貴子、主演作舞台挨拶で塚本晋也監督「野火」を宣伝!?
2015年8月22日 16:50
[映画.com ニュース]常盤貴子主演作「向日葵の丘 1983年・夏」が8月22日、東京・品川プリンスシネマで公開初日を迎え、常盤をはじめ、田中美里、藤田朋子、芳根京子、藤井武美、百川晴香、太田隆文監督が同劇場で行われた舞台挨拶に出席した。
真っ赤なワンピースに身を包み、ひまわりを手にして登場した常盤は、開口一番「この間、塚本晋也監督の『野火』という映画を見た。本当に、今よくぞ撮って下さったという、戦争の追体験をできるような素晴らしい映画だったので、皆さんぜひご覧になって下さい」と別作品を力強く宣伝した。思いがけない発言にキャスト・監督含め会場は爆笑に包まれたが、「本当によかったから! これは伝えておきたいと思って……。自由にも程がありましたか?(笑)」とあぜんとする登壇者に説明。
この常盤の発言には真意があったようで、「びっくりしたのは、(『野火』の)お客さんが10代20代の若者ばかりだったこと。映画って、その時代を知らない世代もそこに連れて行ってくれる力がある。だからこの『向日葵の丘』も80年代を知らない人は80年代に連れて行ってくれて、知っている人は、またその時代を懐かしむことができる。ということが言いたかったんです!」と熱弁を振るった。主演女優の映画への真摯な思いに、会場からは拍手が沸き起こっていた。
映画は、常盤演じる主人公多香子が、田中扮する高校時代の友人の死期が近いことを知り、青春時代を回想しながら故郷に戻るという物語。田中は「高校時代の友達と10年くらい会ってないので、連絡して一緒にこの映画を見たいと思いました」とニッコリ。一方の藤田は、「本当に様々な人に見てもらいたい。青春時代に思い出がある人、一生懸命頑張っていた人、挫折している人とか。自分の映画だと思えると思う」と胸を張った。