米製作会社レラティビティ・メディアが破産
2015年8月12日 06:00
[映画.com ニュース] 米製作会社のレラティビティ・メディアが連邦破産法11条の適応を申請したと、ハリウッド・レポーター誌が報じた。
資産が1~5億ドルに対し、負債は5~10億ドルで、現在は買収先を探しているという。なお、レラティビティ・スポーツ、レラティビティ・ヨーロッパコープ・ディストリビューション、レラティビティ・エデュケーションなどの関連会社は含まれていない。
2004年にライアン・カバノーが設立した同社は、ソニー・ピクチャーズやユニバーサル、ライオンズゲートと共同制作協定を結び、「ワイルド・スピード」シリーズ、「レ・ミゼラブル」「ソーシャル・ネットワーク」など数多くの作品を手がけてきた。しかし、09年にユニバーサルのジャンル映画部門ローグとそのライブラリーを1億5000万ドルで買収したほか、中国の製作会社Skyland Film & Television Cultural Developmentに投資するなど、規模を拡大しすぎたため資金繰りが悪化していた模様だ。
なお、今回のトラブルで、ハル・ベリー主演のアクション「キッドナップ(原題)」、ザック・ガリフィアナキス主演のコメディ「マスターマインズ(原題)」といった新作映画の公開が不透明になっている。