柳楽優弥&瀬戸康史ダブル主演「合葬」、モントリオール映画祭コンペ部門に出品!
2015年8月12日 04:00
[映画.com ニュース] 柳楽優弥と瀬戸康史のダブル主演で、故杉浦日向子さんの漫画を実写映画化した「合葬」が、カナダで開催される第39回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に正式出品されることが決定した。海外の映画祭への初参加が決定した瀬戸は、「僕ら日本人が見ても新しさを感じる時代劇で、海外の方々の反応が今からとても楽しみです」と喜びのコメントを寄せた。
一方の柳楽は、舞台「NINAGAWA・マクベス」の稽古中のため現地入りは果たせないが、「今回このようなお知らせを聞くことができて、とても光栄です」と語り、「『合葬』に込められた思いがモントリオールの方々にどう感じていただけるのか、とても楽しみです」と期待を込める。共演者の岡山天音も「日本の幕末という時代を生きた人間たちの、ありのままの生き様に国境を越えて寄り添ってもらえたら最高です」と語った。
メガホンをとった小林達夫監督は、瀬戸ともに映画祭に出席する予定。「若者の置かれている状況に対する不安や、仲間同士の羨望や嫉妬といった感情から生まれるストーリーは、時代劇という枠にとらわれず普遍的な青春映画のテーマとして海外の方にも共感していただけることを願っています」と心境を述べた。
日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した名作を、「天然コケッコー」やNHK連続テレビ小説「カーネーション」で知られる脚本家の渡辺あやが脚色した青春群像劇。江戸時代末期、将軍の警護と江戸市中の治安維持を目的として結成された「彰義隊」の隊員となった若者たちの数奇な運命を、柳楽、瀬戸、岡山のほか、オダギリジョー、門脇麦、桜井美南らの共演で描く。公開日は9月26日。
モントリオール世界映画祭は、賞を競うコンペティション部門のある国際映画祭としては、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭に次ぐ北米最大規模の映画祭。近年、日本映画が高く評価されており、昨年は「ふしぎな岬の物語」(成島出監督)が審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査員賞の2冠に輝き、「そこのみにて光輝く」の呉美保監督が最優秀監督賞を受賞した。今年は8月27日~9月7日(現地時間)に開催される。
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