今泉力哉監督作「知らない、ふたり」ひとつのセリフが印象的な特報映像完成
2015年8月11日 08:00
2010年に音楽ドキュメンタリー「たまの映画」で商業作品デビューした今泉監督は、12年に発表した恋愛群像劇「こっぴどい猫」が海外映画祭で多数上映され、トランシルバニア国際映画祭最優秀監督賞を受賞。14年の「サッドティー」では一筋縄ではいかない男女の恋愛模様を描き、日本のホン・サンスとも称されている。
そんな今泉監督が脚本も兼ねた最新作「知らない、ふたり」は、今を生きる等身大の男女の複雑な恋愛模様を描いた群像劇。人との接点を避け生活している靴職人見習いの韓国人青年レオンや、レオンに思いを寄せる日本人女性・小風ら7人の男女の思いが絡み合い、それぞれが一歩踏み出したことで物語は思わぬ方向へと進んでいく。
韓国の人気アーティスト「NU’EST(ニューイースト)」のレンが主人公レオンを演じ、レオンを慕う小風役には、ファッション誌のモデルとして若い世代から支持される青柳文子が扮している。
完成した特報映像では、小風を演じる青柳による「好きって、伝えればいいってもんじゃないからね」というセリフが強く印象に残る。それにより、相手に伝える「好き」や伝えない「好き」など、さまざまな「好き」を通して恋愛の本質を描く本作を象徴している。ティザービジュアルには、レオンを横目に見る小風の姿を描き「『好き』ってほんと、むずかしい。」というコピーが添えられている。
16年1月9日から、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。