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B・ウィルソンの半生描く「ラブ&マーシー」鑑賞前に必聴のビーチ・ボーイズのアルバムは?

2015年7月29日 16:40

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「ラブ&マーシー」の見どころを語った萩原健太(右)と高田漣
「ラブ&マーシー」の見どころを語った萩原健太(右)と高田漣

[映画.com ニュース] 米ロックバンド「ザ・ビーチ・ボーイズ」の中心メンバー、ブライアン・ウィルソンの半生を描く「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」の公開記念イベントが7月28日タワーレコード渋谷店であり、音楽評論家の萩原健太とミュージシャンの高田漣が作品の見どころを語った。

60年代の米カリフォルニアで、人気の絶頂にあったザ・ビーチ・ボーイズ。創作意欲にあふれながらも、プレッシャーに押しつぶされそうになっていた60年代のウィルソンをポール・ダノ、精神科医に管理された日々を送りながらも、後に妻となるメリンダと出会う80年代をジョン・キューザックが演じ、2つの時代のウィルソンの栄光と苦悩が平行して描かれる。「ツリー・オブ・ライフ」や「それでも夜は明ける」のプロデューサーのビル・ポーラッドによる初監督作。

日本語字幕の監修を務めた萩原は「ストーリーが頭に入らないくらい、これまで写真で見ていた場面が動いているようで驚いた。本当に良くできている」とスタジオの録音風景や当時の衣装など、細部まで忠実に再現された本作の見どころを解説し、「明るい曲がある一方で、夏の終わりを感じさせるような陰りがあるブライアンの多面性を理解できる作品」だとコメント。さらに、「ビーチ・ボーイズが大好きな人にとっては、納得と確認の作業になる作品。でも、(ウィルソンを)知らない人にとっては僕らより衝撃的なのでは」と、天才の波乱万丈な人生のドラマとしても楽しめると太鼓判を押した。

高田は「多くの人が知っている話だけれども、動画で見たことはないので、まるでドキュメンタリーを見ているような気分。ファンであればあるほどリアルに感じる」と感想を述べ、苦悩するウィルソンの姿については「天才だけれども、同じように生きたいとは思えないような険しい人生」と本音を語った。

ふたりのトークは弾み、ウィルソンが意識していた「ザ・ビートルズ」との音楽性の違い、ヒット曲の大半を作詞し、ウィルソン不在時にバンドの中心的役割を果たしたマイク・ラブの存在や、ウィルソンと父親マリーとの確執についてなど、ファンにはたまらない逸話を披露し観客を喜ばせた。

劇中では、大ヒットナンバー「アイ・ゲット・アラウンド」「グッド・ヴァイブレーション」や名盤「ペット・サウンズ」から「素敵じゃないか」「神のみぞ知る」、そして映画のタイトルにもなったウィルソンが88年に発表したソロ楽曲「ラブ・アンド・マーシー」など、バンドとウィルソンの歴史を象徴する数々の名曲が流れる。

萩原は「ザ・ビーチ・ボーイズ」を知らない世代への予習ポイントとして「劇中で描かれているのは(アルバム)『ペット・サウンズ』から『スマイル』の時期。66~67年のビーチ・ボーイズの音楽が何に対して画期的だったかというと、64年までのビーチ・ボーイズのサウンド。黄金期の『サーファー・ガール』『オール・サマー・ロング』を頭に叩き込んで、『ペット・サウンズ』『スマイル』を聞くと映画がわかりやすくなる」とアドバイスした。

ラブ&マーシー 終わらないメロディー」は、8月1日から角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。


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