「アメリカン・スナイパー」脚本家、米軍兵のPTSD描く新作で監督デビューへ
2015年7月16日 19:50
[映画.com ニュース] クリント・イーストウッド監督作「アメリカン・スナイパー」の脚本を手がけ、アカデミー賞脚色賞にノミネートされた脚本家ジェイソン・ホールが、米ドリームワークスが製作する新作映画で監督デビューを果たすことになった。
米ハリウッド・レポーターによれば、ホールは現在、デビッド・フィンケルのノンフィクション「Thank You for Your Service」(邦訳は亜紀書房刊「帰還兵はなぜ自殺するのか」)の映画化プロジェクトの監督として交渉中だという。すでに、同作の脚本はホールが執筆済みだ。
原作は、イラク・アフガン戦争に従軍した5人の兵士(うちひとりは戦死)とその家族に取材し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ彼らの姿、そして軍の首脳部による自殺防止会議の詳細などを綴った傑作ノンフィクション。アメリカでは、イラク・アフガン戦争から生還した200万の兵士のうち、50万人が精神的な傷害を負い、毎年250人超が自殺しているという。
映画版では、主人公が3人に変更されている。キャストは未定。「アメリカン・スナイパー」でも扱われたテーマを、さらに深く掘り下げる作品になりそうだ。