「娚の一生」廣木隆一監督、「男女はエロチックじゃないと嫌だ」と強いこだわり
2015年7月15日 15:30

[映画.com ニュース] メジャーからインディペンデントまで、数多くの作品で男女の心の機微を描いてきた廣木隆一監督が、メガホンをとった「娚(おとこ)の一生」のブルーレイ&DVDのリリースに先駆け、インタビューに応じた。
「娚(おとこ)の一生」は、榮倉奈々と豊川悦司が初共演を果たしたラブストーリー。西炯子氏の同名コミックを原作に、過去の恋愛で傷つき、祖母の暮らす田舎に引っ越してきた女性が、謎多き年上の大学教授と共同生活を送るなかで、次第に心を開いていくさまを描く。
廣木監督は、メガホンをとろうと思った決め手を「1番大きいのは、大人のラブストーリーをやりたいと思ったこと」と明かす。「夫婦でも、誰かが死んでいくわけでもなく、普通に大人が恋愛していくのをシンプルに描けたらいいなという気はしました。また、原作がもっている人間関係のエロチックな部分を、田舎の風景の、ゆるやかな時間のなかで見せたかった。原作を読んで感じた、大人の恋愛でファンタジーがかった、ありえないけれどありえそうだなというところを狙いました」と、原作がもつ雰囲気にみせられたと語る。
肝となるのはやはりキャスティングだったようで、廣木監督は「余命1ヶ月の花嫁」(2009)、「やわらかい生活」(06)でともにタッグを組んだ榮倉と豊川に対して「榮倉さんの出演が決まって、相手役は絶対豊川さんじゃないといけないと思った。榮倉さんは、会うたびにどんどん女優さんとして育っていて、豊川さんは色気があってすごくチャーミング。大人の包容力をもっているんです」と称賛。2人とは事前の話し合いを特に設けず、「榮倉さんには撮影の2日ほど前に現場の家に行ってもらって、ここに住んでいて、こういう風景を見ているんだと感じてもらい、豊川さんも撮影の間は(劇中での)自分の書斎で台本や原作を読んでもらって、役にどんどん近づいていけばいいと思っていました。豊川さんは(コミックのキャラクターらしい)現実感のなさとリアルさの中間点を絶妙なバランスで演じてくれ、榮倉さんは逆に、自分で考えてリアルに芝居していた。それを自分は監督として気にかけていればよかった」と、俳優への強い信頼がうかがえるエピソードを紹介した。
公開時に話題になった“足キス”シーンについては、「男と女はどこかでエロチックじゃないと嫌だなと思っている」とこだわりを明かす。「(撮影前に)照れた豊川さんから、『したことないから監督やってみて』って言われた(笑)」と明かしつつ、「アクションと一緒で、1発でいこうという、流れでいったほうがやりやすいんだろうなと思いました。(1発撮りだからこその)緊張感が出てよかった。それがエロチックになる。榮倉の緊張感(ある演技)も面白かったですね」と満足げに振り返った。
「娚(おとこ)の一生」ブルーレイ&DVDは現在発売中&レンタル中。
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