長瀬智也、“地獄の鬼”を演じ「僕しかいない」と自信!5分以上にわたり魅力を熱弁
2015年7月8日 14:42
[映画.com ニュース] 長瀬智也が主演し、宮藤官九郎監督がメガホンをとった「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」のクランクアップ会見が7月8日、東京・練馬区の東映東京撮影所で行われ、長瀬と宮藤監督をはじめ、共演の神木隆之介、森川葵、清野菜名が出席した。
7月5日にクランクアップした本作。修学旅行で命を落とし、地獄に落ちてしまった高校生・大助が、生還を目指し地獄めぐりに挑む姿を、音楽や笑い、涙を交えて描く。そのなかで長瀬は、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のボーカルである鬼・キラーKに扮している。
「ヘブンズ・ドア」以来、約7年ぶりの映画主演となる長瀬は、「お芝居だけじゃなくて音楽も入っています。エンタテインメントやコメディという要素が入っている作品としては、今後なかなか見れられないんじゃないかと、個人的には思っています」と挨拶。そして、ドラマ「タイガー&ドラゴン」などでタッグを組んできた宮藤監督に「内容も、宮藤官九郎じゃないとこういう作品はできないんじゃないかと、撮影をやっている時にちょこちょこ感じました」と最敬礼で、5分以上にわたって作品の魅力を熱弁した。
壇上には、長瀬が演じるキラーKのパネルが登場し、「右手がペイズリー柄でジミヘン、左手がカート・コバーン、声が忌野清志郎さん。下半身がマイケル・ジャクソンでピタッとしている。かっこよすぎて地獄に落ちた人たちが、キラーKに集まっています」と設定を説明。宮藤監督が「長瀬君と仕事をした時、モニターを見ていたら、いろんな顔芸というか表情をしてくれた」「長瀬君が鬼で、地獄でバンドをやっているといいなと思った」とキャスティングの経緯を明かすと、長瀬は「僕しかいないですよね!」と自信をみなぎらせた。
極悪人でもないのに地獄に落ちた大助役の神木は、長瀬とは約15年ぶりの共演となっただけに、「(前回)共演させてもらった時、長瀬さんが今の僕と同い年だったんです。それを聞いて、勝手にうれしいなと思った」と感慨深げ。長瀬も、「まだちっちゃかったんですけどね。こんなにたくましくなっちゃって」と目を細めていた。
舞台となる地獄は、恐ろしげなイメージとは一線を画す雰囲気を志向したそうで、宮藤監督は「アメリカのヘビメタの歌詞を見ると『ヘルヘルヘル!』といっぱい地獄が出てきて、地獄を肯定している。かっこいい人がみんな地獄に落ちると思ったら、死ぬのが怖くなくなるんじゃないかと思った」。長瀬も「これまでやむを得ずお別れをしてしまった人もいますが、その人たちがこんな地獄で、こんな鬼たちと楽しくやっているのであれば、それはそれでいいかなと思えてきた」としみじみ語っていた。
またこの日、森川や清野、尾野真千子、桐谷健太、古舘寛治、皆川猿時、古田新太の参戦も発表された。「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」は、2016年2月に全国で公開予定。