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妻夫木聡出演の台湾映画「黒衣の刺客」日本版ディレクターズカットで公開!忽那汐里も出演

2015年7月7日 08:00

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「黒衣の刺客」の一場面
「黒衣の刺客」の一場面
(C)2015光點影業股イ分有限公司 銀都機構有限公司 中影國際股イ分有限公司

[映画.com ニュース] 第68回カンヌ映画祭の監督賞を受賞した、台湾の巨匠ホウ・シャオシェン監督の「黒衣の刺客」が、日本オリジナル・ディレクターズカットで劇場公開されることが発表された。監督たっての希望で公開されることになった同バージョンには、メインキャストの妻夫木聡のほか、忽那汐里が出演している。

本作は、中国本土、台湾のほか、日本の京都、奈良、滋賀、兵庫で撮影を敢行。ホウ監督は、「インターナショナルバージョンでは残念ながら割愛してしまった、日本での撮影シーンを追加したバージョンを、日本の皆さまに楽しんで見ていただけると嬉しいです」とコメントを寄せた。

唐代の中国を舞台に、数奇な運命に翻ろうされる女刺客を描いた新感覚の武侠映画。「ミレニアム・マンボ」などホウ監督作のミューズ、スーチーが、道姑(女性の道士)によって完全な暗殺者に育て上げられた主人公インニャン、「百年恋歌」でもホウ監督とタッグを組んだチャン・チェンがインニャンの元婚約者で暗殺の標的となる暴君を演じる。

日本オリジナル・ディレクターズカットには、妻夫木演じる日本人青年の回想シーンが挿入される。ホウ監督は、「主人公インニャンは青年の過去を知りません。青年の背景を描くことによって、インニャンの孤独がさらに深まるだろうと考えたからです」と意図を説明。この回想シーンは2010年に奈良で撮影されており、忽那が日本人青年の妻役として美しい雅楽の舞などを披露する。

ホウ監督は「個性的な性格に引かれました。物事を考える力のある人物であることを強く感じることができた」と忽那を起用した理由を語る。一方の忽那は、台本のない撮影スタイルを「日々思いがけない変更が出たりと、本当に刺激的な毎日でした。監督を信頼し、コミュニケーションを綿密にとりながら撮影は進んでいきました」と述懐し、「ようやく皆さんに、この作品を見ていただくことができてとても嬉しく思っています」と語った。

黒衣の刺客」は9月12日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。

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