サスペンスに欠かせない名優ゲイリー・オールドマン、最新出演作「チャイルド44」を語る
2015年7月2日 14:30

[映画.com ニュース] 2009年版「このミステリーがすごい!」海外編で1位を獲得したトム・ロブ・スミスのミステリー小説を、名匠リドリー・スコット製作で映画化した「チャイルド44 森に消えた子供たち」で、主人公である秘密警察のエリート捜査官、レオ・デミドフ(トム・ハーディ)に捜査協力する田舎町の警察署長ミハイル・ネステロフを演じたゲイリー・オールドマンが、インタビューに応じた。
東西冷戦中の53年、スターリン政権下のソビエト連邦で起こった、9歳から14歳の子どもたちを狙った連続殺人事件のてん末を描く。同時代のイギリスを舞台にした「裏切りのサーカス」(12)などに出演し、ミステリーファンからの評価も高いオールドマンは、当時の時代背景を「本作の舞台であるスターリン体制下の社会では、感情的や肉体的な恐怖がまん延しており、ネステロフのような人物はあらゆる物事から目を背けていたんだ。当時のソ連では、殺人や売春のような資本主義的な悪は存在しないことになっていた」と語り、各登場人物に関して「ネステロフやレオは、倫理や感情という側面において、ある種の拘束衣を着せられていたといえるね。党の指針から少しばかりずれたことを考えただけで、スターリンに消されてしまう」と考察する。
自身が演じたキャラクターについては、「ネステロフは、田舎町ボスクの警察署長という落ちぶれた境遇に順応している。彼は、そこで居心地のよいコミュニティを築いていた。だが、レオの登場によってそのすべてが脅かされることになるんだ。レオはネステロフに向かって、子どもの死体を線路脇に遺棄し続けている殺人者を捕まえるつもりだ、と宣言する。眠っていた良心をレオに呼び起こされ、ネステロフもまた意を決して立ち上がる。彼もレオと同じ英雄なんだよ」と、役に対する愛着を明かした。
また、「デンジャラス・ラン」(12)のダニエル・エスピノーサ監督との初タッグも思い出深かったようで、「彼と仕事をしていると“常にベストを尽くさねば”という気持ちになる。役者をそんな気持ちにさせてくれる監督なんだ」と賛辞を送った。
「チャイルド44 森に消えた子供たち」は7月3日から全国公開。ハーディ、オールドマンのほか、「プロメテウス」(12)のノオミ・ラパス、「デンジャラス・ラン」でもエスピノーサ監督と組んだ「ラン・オールナイト」(15)のジョエル・キナマンらが顔をそろえる。
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