井上真行監督「なけもしないくせに」、シネマプロジェクト第5弾始動
2015年6月16日 07:10

[映画.com ニュース] 映画や演劇、俳優養成の専門学校、ENBUゼミナール主催のシネマプロジェクト第5弾となる井上真行監督のオリジナル最新作「なけもしないくせに」の製作が始動。6月下旬より愛知県蒲郡市でクランクインする。
井上監督は、1981年兵庫県姫路市出身。大阪芸術大学卒業後、テレビ番組制作会社に入社し、仕事の合間に自主映画を制作し始める。07年「シねない奴」でPFFアワードに入選、09年「一秒の温度」でPFFアワードグランプリを受賞。14年「正しく忘れる」が劇場公開される。FOODIES TV「さきこのわ 平野紗季子の和食大発見」といったTV番組やPVなどの映像制作も多数手がけている新しい才能だ。
「なけもしないくせに」は、東日本大震災から数年が経ち、地方都市に住む新しい孤立を感じている人々と、東京オリンピック開催決定で沸き立つニッポンの現実を対比して描くロードムービー。キャストは、ドラマ「安堂ロイド」や映画「マエストロ!」に出演の池田大、舞台・映画で活動する品田誠、大根仁監督「バクマン。」にも出演している岡部たかしに加え、徳納敬子、尾中琴美、三枝翠、加藤理恵らが出演する。
ENBUゼミナール主催のシネマプロジェクトは12年にスタート。第1弾では市井昌秀監督「あの女はやめとけ」と吉田浩太監督「オチキ」、第2弾では金井純一監督「モーメント」と今泉力哉監督「サッドティー」、第3弾では天野千尋監督「うるう年の少女」と川村清人監督「夜があけたら」、佐々木友紀監督「夏前。おわり」を製作。東京のみならず全国の劇場で注目を集め、海外映画祭での上映や、東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門出品作に選ばれるなど、次々と面白い映画を生み出している。
なお、「なけもしないくせに」では、国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォーム「MotionGallery(モーションギャラリー)」で、少しでも良い作品に仕上げ、より多くの人に見てもらうために、海外を含む映画祭出品や劇場公開へつなげる支援金を募る。目標金額は100万円で、支援者には各種特典が用意されている。7月上旬クランクアップ、9月末完成予定。10月に関係者試写会を実施し、16年春にイベント上映を予定している。
井上監督は、「今回お金を集めてまで、誰かを動かしてまで映画を撮るには、ふさわしい以上の覚悟が絶対的に必要だと思っています。そこに何らかの自分なりの必要性を見出した時、撮りたいというより、撮らなければならないに変わってきます。これを撮らずにもう日常生活を送る事さえ出来ないんじゃないかというような気がしてくるぐらい日に日に思いは強くなってきました」とコメント。今泉監督「サッドティー」など、興行的なヒット作も生み出しているシネマプロジェクト作品は、注目すべき企画のひとつと言える。
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