「チャイルド44」原作も!「このミステリーがすごい!」選出作はヒットムービーの宝庫
2015年6月11日 11:30
[映画.com ニュース] リドリー・スコット監督が製作を務め、トム・ハーディ、ゲイリー・オールドマンらが出演するサスペンス「チャイルド44 森に消えた子供たち」が、7月3日に公開される。その年のすぐれたミステリー小説を紹介するガイドブック「このミステリーがすごい!」2009年版で、海外編第1位に輝いたベストセラー小説を映画化した。
「このミステリーがすごい!」(「このミス」)は、88年から別冊宝島で発行されているミステリー小説に特化したガイドブック。毎号ミステリーファンの投票によるブックランキングを掲載しており、国内部門と海外部門からその年のベストテンがそれぞれ選ばれる。選出作品の映画化も数多く、過去の作品は日本で90.5億円の興行収入を記録した「ダ・ヴィンチ・コード」(06)をはじめ、83億円の「ジュラシック・パーク」(93)、65億円の「グリーン・マイル」(00)、38.5億円の「告白」(10)、23.4億円の「悪の経典」(12)などヒット作ぞろい。原作ファンだけでなく、多くの人々に支持される人気作が次々と生まれている。
また、トム・ロブ・スミスによる同名小説は、「このミス」のみならず、08年には英国推理作家協会がその年のもっとも優れたスリラー小説に授ける“イアン・フレミング・スチール・ダガー賞”を受賞。日英の目の肥えたミステリー愛好家から熱い支持を受けた人気小説を原作とする本作が、過去の「このミス」受賞作品が築き上げたヒットの系譜に続くのか。映画ファンの期待が集まる。
「デンジャラス・ラン」(12)のダニエル・エスピノーサ監督がメガホンをとった本作。53年、スターリン政権下のソ連で、9歳から14歳の子どもたちを狙った連続殺人事件が発生。秘密警察の捜査官レオ(ハーディ)は事件の解明に乗り出すが、捜査の中で元同僚の秘密警察から追われる羽目に陥り、妻のライーサ(ノオミ・ラパス)にも危険が及ぶ。