ピース又吉、三島賞受賞ならずも落胆なし「また次を書いていきたい」
2015年5月15日 06:00

[映画.com ニュース] お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹が5月14日、東京・目黒雅叙園で行われた映画「シンデレラ」の川柳コンクール表彰式に、元「宝塚歌劇団」の大和悠河とともに出席した。第28回三島由紀夫賞にデビュー作「火花」がノミネートされていた又吉。同日に選考会が行われ、上田岳弘氏の「私の恋人」とのデッドヒートの末に受賞はならなかったが、表情に落胆の色はなかった。
イベントの幕間で結果を知ったという又吉は、「候補に入れて頂いて、ちゃんと読んでもらえるんだというのがうれしかったですね」と感想を述べる。「編集やマネージャーの人が僕のことを気づかってくれて、落ち着いてから結果を報告してくれたんですが、皆のものすごい重い表情で、『あかんかったんやな』と思った」と明かし、会場の笑いを誘った。
さらに、相方・綾部祐二については「(結果は)多分知っていると思うので、なんて言うかですね」。シンデレラになぞらえ、「文壇の王子を目指すか?」と問われると、「僕は王子を今までやったことがないんで。実家も貧乏ですし。王子ではないですが、王子に太刀打ちできる何かを持てたらいいと思いますね」と苦笑交じりに質問をかわした。
次回作は「まだ考えていない」そうだが、「今回の作品も気合入れて書いたんで、せっかくなんでまた次を書いていきたいと思います」と意欲的。そして、今後は「今まで通り、基本10割芸人としてやっていって、それ以外のプライベートの時間で作家をやるというスタイル。それで、嫌になったら全部やめます」とジョークを飛ばした。
また「シンデレラ」川柳コンクールは、一般公募されたシンデレラ川柳から優秀作品を選出。「スーツ脱ぎ 魔法が解けるよ 我が彼氏」(ディズニー賞)、「朝ラッシュ もう届かない 脱げた靴」(シティリビング賞)、「いいかげん 靴拾ってよ 王子様」(大賞シンデレラ賞)などの作品が受賞。又吉は「美しい物語にあこがれる一方で、現実の厳しさのコントラストが出ている作品がすごく多かったです。笑いながら読んでいましたが、途中、泣きそうになりました。みんなめっちゃがんばってるやん!」と振り返っていた。
ディズニーの名作アニメをもとに、不遇の時を過ごしていたシンデレラが、プリンスとの出会いをきっかけに夢をかなえようとする姿を、美しい映像と美術、衣装で描き出す。4月29日の公開以後、週末興行収入ランキングで3週連続第1位に輝いた。
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