シンデレラ インタビュー: ケネス・ブラナー&リリー・ジェームズ「シンデレラ」に魔法をかけた英国人気質

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シンデレラ

劇場公開日 2015年4月25日
2015年4月30日更新
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ケネス・ブラナー&リリー・ジェームズ「シンデレラ」に魔法をかけた英国人気質

アナと雪の女王」「マレフィセント」で新たなヒロイン像を提示したウォルト・ディズニーが、満を持して放つ実写版「シンデレラ」が日本に上陸する。1950年に公開された同名のマスターピースは、戦後の混乱でピンチに立たされた当時のディズニー・スタジオを復活させ、今もシンデレラ城がディズニー映画のオープニングロゴに使用される、いわばディズニーの象徴的な存在である。誰もが夢見た実写化は、数々のシェイクスピア劇で名を馳せ、映画界に進出した名匠ケネス・ブラナー監督に委ねられた。主演に抜てきされ、文字通りのシンデレラ・ストーリーを勝ち取ったのは、新進女優のリリー・ジェームズだ。(取材・文・写真/内田涼)

「魔法で美しく変身を遂げるシンデレラ、かぼちゃの馬車やガラスの靴、そして真夜中のカウントダウン……。誰もが思い浮かべる名シーンを忠実に再現するのと同時に、誰もが知る物語を内側から生まれ変わらせたいと思った。そんな“魔法”がどこにあるかって考えたとき、やはりカギになるのは、いかにシンデレラという女性を描くかという点だった」と語るブラナー監督。当初は「自分がファンタジーを手がけるなんて思ってもみなかった」というが、改めてシンデレラの人間性を深く掘り下げるという作業に、「うれしい驚きを感じた」と振り返る。「最終的にたどり着いたのは、優しさとユーモアを兼ね備え、自立心にあふれる女性像だった。幸せを待つだけの受け身なプリンセスではなく、自ら運命を切り開くヒロインとしてのシンデレラこそ、現代にふさわしい」

白羽の矢が立ったジェームズは、人気海外ドラマ「ダウントン・アビー」のローズ・マクレア役で注目を浴びる新進女優。今月26歳の誕生日を迎えたばかりで、先日都内で行われた来日会見ではサプライズで用意したバースデーケーキに、思わず瞳を潤ませる場面もあった。インタビューはその直後に行われ、「すてきな贈り物をもらった。プロモーションを通して、たくさんの国の方とお話できるのも刺激になるわ」と上機嫌だ。

「出演が決まった瞬間は、思わず『ワオ』って叫んじゃったわ。ディズニーが製作する『シンデレラ』というだけで興奮するし、脚本もすばらしかった。何より、監督を務めるのがケネスでしょ。これ以上ない環境で、作品の一員になれることが本当に光栄だった」(ジェームズ)。「僕らもリリーで出会えて幸運だった。彼女の魅力は、聡明で恐れを知らず、ありのままの自分でいてくれること。そこにいるだけで、強いインスピレーションを与えてくれる存在感だ。まさに私たちが思い描いた、新しい『シンデレラ』にぴったりだったよ」(ブラナー監督)

お気に入りのシーンに、ブラナー監督は舞踏会を挙げ「観客の皆さんを夢の世界にお連れするのはもちろん、『願いや希望は必ず実現する』という作品のメッセージを伝えるためにも、とても重要だった」と強い思い入れを示す。シンデレラと王子の愛と絆がより深まる重要なシーンでもあり、「今回は王子にも注目してほしいんだ。彼はシンデレラを見初めるのではなく、すばらしい魅力と人格をもつ彼女に見合う男になろうと努力する。一緒に人生を歩むパートナーとして、お互いを見ているんだ」とヒューマンドラマの側面をアピールする。

一方、ジェームズは「継母の仕打ちに耐えかねて、馬にまたがり、屋敷を逃げ出すシーンね。乗馬の経験はさほどなかったから、撮影前にトレーニングを重ねたわ」。鞍もつけずに、自ら手綱をとる姿は「人生の主導権を自分で握る、自由と自立の象徴なの」と語る。自身との共通点を聞くと、「私はシンデレラほど優しく寛容ではないかもしれない。きっと私の兄弟が見たら『似ていない』って言うかもね」と笑顔が弾けた。

ともにイギリス出身で、演劇で俳優としてのキャリアをスタートさせた。ふたりがタッグを組んだ「シンデレラ」は格調高い美意識に加えて、英国人らしいウィットという魔法がふりかけられている。「確かに僕らは、ユーモアのセンスが共通しているかもね。仕事に対しては真剣。でも、ふたりともちょっとクレイジーな感性の持ち主であることは認めるよ」(ブラナー監督)。これにはジェームズも「同感だわ!」と爆笑していた。

演劇といえば、ブラナー監督とジェームズ、さらに本作でキット王子を演じたリチャード・マッデンの3人がシェイクスピアの舞台「ロミオとジュリエット」で再集結すると報じられたばかり。ブラナー監督は「まだ企画を練っている段階なんだ。こうやって、世界中をプロモーションしながら、リリーやリチャードと直感的にいろいろな話をしているよ」、ジェームズも「一緒に舞台に立てるのが、今から楽しみ」と胸を踊らせる。

「リリーの魅力は、純粋さと遊び心があること。ジュディ・デンチや、リリーが『ダウントン・アビー』で共演するマギー・スミスといった名女優に共通したすばらしい資質なんだ。彼女に会って2年以上の歳月が経ち、よりエレガントに成長しているしね」(ブラナー監督)。「私にとってもこの2年間は、すばらしい時間だった。日本で映画が公開されて、うれしい反面、私たちの旅も終わろうとしていて悲しい気持ちもあるわ。シンデレラ役が今後の私に何をもたらすか、答えはまだわからないけど、強い自信につながったのは確か。女優としても人間としても、多くのことを学ぶことができたわ」(ジェームズ)。

現在、ディズニーは「ジャングル・ブック」、「アリス・イン・ワンダーランド」の続編である“Alice in Wonderland: Through the Looking Glass”、「ダンボ」「ムーラン」「くまのプーさん」「ピノキオ」と数多くのクラシックを実写化する計画を進めている。その幕開けともいえるブラナー版「シンデレラ」は、後続の作品に大いにプレッシャーを与える高い完成度を誇っている。

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3.8 3.8 (全335件)
  • 勇気を貰える 開始10分とかそのくらいで泣きました。 2回目でも同じところで泣きました笑 辛い状況の中でも強く生きていこうとするシンデレラの姿を見ると自分の抱えていた悩みや不安なんてちっぽけなものだなと思って... ...続きを読む

    🐻🌹 🐻🌹さん  2019年2月6日 00:34  評価:5.0
    このレビューに共感した/0人
  • 美しい映像と世界観 映画上映の時からずっと気になっていたのに中々観られてなかった作品 シンデレラや継母はもちろん、キャストは優雅で美しく、クラシカルな世界観の中に、様々なところで現代の新鮮さを感じ楽しめました ... ...続きを読む

    Junkona Junkonaさん  2018年10月30日 00:16  評価:3.5
    このレビューに共感した/0人
  • とてもよくできています おとぎ話のシンデレラが、なぜ、継母と義姉たちと暮らさなければいけなくなったかというオープニングの設定が、ものすごく納得でき、大人が満足できるリアルな設定に感動しました。テンポも音楽もよく、プリン... ...続きを読む

    クリス クリスさん  2018年10月2日 20:19  評価:5.0
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