ベン・ウィショー主演作「追憶と、踊りながら」吉本ばななからのメッセージ付予告編
2015年5月11日 10:00
[映画.com ニュース] 「007 スカイフォール」「クラウド アトラス」のベン・ウィショーが脚本に魅了され、低予算にもかかわらず主演した最新作「追憶と、踊りながら」。初老の中国人女性とゲイの英国人青年の交流を繊細に描いた本作に感銘を受けた作家の吉本ばなな氏による、メッセージ付きの特別予告編を映画.comが一足早く入手した。
若手英国人監督ホン・カウが、自身の母への思いを投影し脚本を執筆。介護ホームで暮らすカンボジア系中国人の女性ジュンは、息子のカイが面会に来てくれる時間だけを楽しみに毎日を過ごしていた。ジュンはカイの友人リチャードを毛嫌いしていたが、リチャードはジュンのことをいつも気にかけている。ある日、リチャードは英語が話せないジュンのために通訳を雇うことにする。リチャードをウィショーを演じ、中華圏を代表するベテラン女優チェン・ペイペイが、孤独な母親役を好演している。
予告編は、吉本氏の「自分のまわりにいる人たちとしか思えない人たち、知っているとしか思えない感情たち。自分の人生を好きになれる映画です」というコメントに続き、日本でもヒットした中国の歌謡曲「夜来香」をバックに、老カップルがダンスをするシーンでスタート。中国人女性ジュンが住む介護ホームをリチャードが訪れ、ジュンの息子とリチャードとの関係を示唆する。謎めきながら、いつかエモーショナルな愛に包まれる物語を予感させる仕上がりだ。
先だって来日したホン・カウ監督は吉本氏の大ファンだそうで、メッセージを知り、「敬愛する小説家から美しい言葉をいただけて光栄」と感激のコメントを寄せている。
「追憶と、踊りながら」は、5月23日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開。
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