「チャッピー」に本人役で出演!ブロムカンプ監督が大抜てきした「ダイ・アントワード」って何者!?
2015年5月7日 10:00
本作でニール・ブロムカンプ監督は、チャッピーを育てるカップルとして謎の2人組を本人役で大抜てきしている。彼らは俳優としては無名だが、南アフリカでは有名なラップ・グループ“ダイ・アントワード”のメンバー、ニンジャとヨーランディ。本映像は彼ら2人をフィーチャーしたものだ。
ブロムカンプ監督は、ニンジャとヨーランディを抜てきした理由について「彼らがチャッピーを育てるというアイデアが突然浮かんだんだ」と明かす。また2人を本人役で出演させた背景には、ブロムカンプ監督が考えるリアリティの質が関わっていた。チャッピーが育てられる2人の隠れ家を飾り付けるためにダイ・アントワードのアートワークや音楽を使うことで、映画の中のニンジャとヨーランディを現実世界の彼らと融合させる狙いがあったという。チャッピーの生みの親となるディオン役を演じたデブ・パテルはその点について、「彼ら自身も隠れ家も、すべてダイ・アントワードそのものだ。2人を見ているとリアルな作品を作っている実感がわく。本当に個性的でクレイジーで魅力的な存在だよ」と興奮気味に語っている。
ダイ・アントワードは、2009年にファーストアルバム「$O$」をリリース。ビビッドなファッションとアバンギャルドな音楽性、奇抜なパフォーマンスで人気を得た。代表曲「I FINK U FREEKY」はYouTubeでの再生回数が6400万を超えるなど、世界中から注目を集めている存在だ。ニンジャは「僕らはニール監督の大ファンなので、映画に出てくれと言われたときは震えたよ。しかも本人役だなんて夢みたいだ」と驚きを隠さない。
犯罪が多発する2016年の南アフリカ・ヨハネスブルグで、世界初となる人工知能を搭載した兵器ロボットが誕生し、チャッピーと名付けられる。車の運転を素早く習得し、デッサンも楽々こなすなど急速に成長していくチャッピーは次第に研究者たちに危険視され、「考えるロボットは人類の敵」だとして追い詰められていく。
「チャッピー」は、5月23日から東京・丸の内ピカデリーほか全国で公開。
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