マイケル・マン監督が語る、「ブラックハット」世界4カ国のロケ地の魅力
2015年5月7日 14:20
[映画.com ニュース] 「ヒート」「コラテラル」のマイケル・マン監督が5年ぶりに手がけた新作「ブラックハット」の特別映像を、映画.comが独占入手した。本編映像やメイキング映像とともに、マン監督および主演のクリス・ヘムズワースのインタビューを収めている。
本作は、アメリカ、中国(香港)、マレーシア、インドネシアという4カ国を舞台に展開するサスペンスアクション。世界中で多発するネットワーク不法侵入による凶悪犯罪をテーマに、ハッキングの罪で投獄中の天才プログラマー、ハサウェイ(クリス・ヘムズワース)が正体不明の犯人に迫っていくさまを描く。
マン監督は香港の街を「狭い土地の中に建物と巨大な看板、膨大な人であふれている場所」と形容。一方、ヘムズワースは「香港は初めて訪れてワクワクした。見どころが多い場所だ。あの環境の中に身を置くだけで体がうずいたよ」と振り返る。
ハサウェイの運命が決まるクライマックスシーンの撮影は、インドネシアのジャカルタで行われた。マン監督はロケ地にジャカルタを選んだ理由について「多様な民族の伝統が色濃く残っている都市だ。ボートや港を彩る原色や、イスラム教の伝統色であるグリーンまで本当に美しい」と、色鮮やかな街並みの魅力を挙げた。さらに「世界最大規模のイスラム国家で、西洋文化の影響を受けていない」点も、本作のストーリーを描く上で重要だったと語る。
ジャカルタロケ最後の4日間は、繁華街にあるパプア広場で大規模に行われた。マン監督は「ミステリアスな舞台にするため、5000人のスタッフと3000人のエキストラを集めて“ニュピ”と呼ばれるバリ島の祭事を再現した。デザイナーのコリーン・アトウッドは衣装を大量に作ったよ。それから参列者に担がせる悪魔の像も作った」と当時の様子を述懐。本映像では、そのようにして出来上がった圧巻のクライマックスシーンの一部を確認することができる。