トリンドル玲奈&篠田麻里子&真野恵里菜が走る!園子温版「リアル鬼ごっこ」は「可憐な少女の物語」
2015年4月30日 07:00

[映画.com ニュース] トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜がトリプル主演を務める鬼才・園子温監督の最新作「リアル鬼ごっこ」の撮影現場がこのほど、報道陣に公開された。
「全国の佐藤さんが鬼に殺される」という斬新な設定が話題を呼び、累計発行部数200万部を突破するベストセラーとなった「リアル鬼ごっこ」は、これまでシリーズ計5作が製作・公開され、13年にはテレビドラマ化もされた。園監督は原作の設定を大きく変更し、今作で鬼ごっこのターゲットとなるのは「全国の佐藤さん」ではなく「全国のJK(女子高生)」。ゆえに登場人物は全て女性となる。
寒風吹きすさぶ雪の日、薄着のキャスト陣は弱音ひとつこぼすことなく、果敢に撮影に臨んでいた。この日は栃木にある巨大神殿のような採石場跡で、物語の肝となるクライマックスシーンを撮影。段取りやセリフなど、即興で芝居を練り上げていく園監督のスピード感に、俳優部は全力で応えていた。
鬼ごっこがテーマなので、走るシーンは見せ場。体力に自信がなかったというトリンドルは、「年末年始を中心にトレーニングをして体幹を鍛えました。こんなに体を張って頑張るのは初めてかも」と並々ならぬ意欲。脚本を読み終わった時点では、「何が何だかよくわからなかった(笑)。だけどミツコ自身もそういう心境だと思うので、これはこれでいいのかなと。あまり固めすぎずに現場に行って柔軟に対応できればいいと思いました」といい、「園監督は感情を出すシーンではいつもそばにいてくれる。園さんの作品はセリフを本当に言っている感じがする」と撮影に浸かっていた。
クランクイン前は「びびってました」という元「AKB48」の篠田も、「『冷たい熱帯魚』『地獄でなぜ悪い』が大好き。園監督の血と内臓と死体が出てくるアクションがかっこいい」とかねてファンだった園組への参加に武者ぶるい。「顔合わせの時にはあまり話をしてくれなくて、大丈夫かなと不安がよぎったけど、今は『麻里ちゃん』と呼んでもらえるのでうれしい(笑)」とすっかり打ち解け、「アクションをやりたかったのでこの上ない仕事。最高だなと思った」と、なぜか花嫁にされた戦うJK役で完全燃焼を遂げる。
真野は、マラソンレースの最中に鬼に狙われるいづみ役を熱演。ドラマ「みんな!エスパーだよ!」や映画「ラブ&ピース」「新宿スワン」など園組の常連だが、「園監督と組むのはもう4、5作目なので、『真野恵里菜はこういうこともできるんだぞ』と、そろそろ打ち返していかなきゃなと思う」と新境地に挑む。また、「男の人が必死に頑張る映画は多いけれど、女子だけでも強い作品が作れるんだぞって表現したいし、恐怖心をスクリーンを通して感じてもらえたらうれしい」と意気込んでいた。
園監督は、原作及びこれまでの映像化作品も未見だといい、「出来上がっているものを再確認するような芝居はおもしろくない。皆さんが持っている彼女たちへのこれまでのイメージ像は破壊され、驚くと思う」と自信たっぷり。谷島正之プロデューサーも、「モデルや元アイドルといった園監督らしからぬキャスティング。そこに新しさや妙味があると思った」と狙いを明かす。園監督は、「久しぶりに園子温らしい作品と言ってもらえる描写をふんだんに盛り込んでいる。可憐な少女の物語なので、少女たちに見て欲しい」と語った。
「リアル鬼ごっこ」は7月11日に全国で公開。
(C)2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
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