加藤健一&浅野忠信、山田洋次監督「母と暮せば」出演決定
2015年4月29日 06:00
作家・井上ひさし氏が、広島を舞台にした戯曲「父と暮せば」と対になる作品を長崎を舞台に作りたいと願っていたことを知った山田監督が、終戦70年の節目にあたる今年、その思いを受け継ぎ自身初のファンタジー作品として描く。松竹120周年記念映画でもある本作で、吉永小百合が母・伸子役、二宮和也が息子・浩二役、黒木華が浩二の恋人・町子役を演じる。
新たに出演が発表されたふたりの役どころは、舞台を中心に活躍する加藤が、ひとりで暮らす伸子を心配し何かと世話を焼く“上海のおじさん”役、2007年製作の「母べえ」以来の山田組となる浅野が、町子に心ひかれていく青年の黒田役に配された。
1948年8月9日。長崎で助産婦として暮らす伸子の前に、3年前の原爆で他界したはずの息子・浩二がひょっこり現れる。その日から、浩二は時々姿を見せるようになり、ふたりは楽しかった思い出話や、浩二が残していった恋人の話をしながら過ごしていた。奇妙だけれども楽しく幸せな時間は、永遠に続くようにみえた。
また、4月26日のクランクインに先駆け、ポスターと特報映像の撮影が行われた。山田監督も台本にはない掛け合いを即興で演出するなど本番さながらの熱の入れようで、吉永と二宮は本編の撮影を前に早くも本物の親子のような息の合った演技を見せていたという。
二宮が昨年末に行われた嵐のコンサートで「今度サユユと共演します」と言ったことから、撮影を終えた吉永は「ニノと腕を組んで撮影して、サユユは幸せです」とユーモアたっぷりにコメント。「優しい夢のようなポスターが出来ました。ポスターに負けないような作品の完成をめざして、これから頑張ります!」と意気込みを語った。5月2日から全国の劇場で第1弾ポスターの掲出と特報の上映がスタートする。
「母と暮せば」は12月12日全国公開。
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