「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」特別上映満員御礼スタート
2015年3月17日 14:20
[映画.com ニュース] 「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2014」の特別上映が、東京は3月14日から角川シネマ新宿(シネマ1)、大阪は3月16日までシネ・リーブル梅田 でスタートした。初日には角川シネマ新宿で監督5人によるトークセッションや、出演者による舞台挨拶が行われ、193人を動員。15日もシネマ2に会場を移して満席の56人を動員した。
製作実地研修の最終課題として35ミリフィルムで撮影した短編5作品(1作品約30分)が完成。本年度は、それぞれ作家性を感じさせる全く異なるジャンルのバラエティあふれる作品がそろったのに加え、それぞれ幅広い世代の注目俳優が出演していることでも話題を集めている。
いじめられっ子で彼女いない歴15年の男子が、いじめ救済を目的とする伝説のゲームに挑戦する青春コメディ「チキンズダイナマイト」(監督:飯塚俊光)では、今後の活躍が期待される若手俳優の岡山天音(「死と恋と波と」)と恒松祐里(「くちびるに歌を」)が主演。飯塚監督は「毎日、1日でも多く映画のことを考え続けて、“常に撮れる”監督を目指していけたら」と抱負を語った。
実力派女優の星野真里(「吉祥寺の朝日奈くん」)が主演する「もちつきラプソディ」(監督:加瀬聡)は、夫と別居中の女性が娘と実家の餅つきへ参加することになり、認知症の父や姉たちとの交流の中で家族のあり方を見つめるドラマ。加瀬監督も「僕はこれからも監督をして生きていこうと思っています」と誓った。
そして、葬儀屋の営業マンが「葬儀で流す映像にロボットを登場させたい」など喪主からの数々の無理難題に振り回されるコメディドラマ「エンドローラーズ」(監督:吉野耕平)は、三浦貴大(「サムライフ」)、でんでん(「マエストロ!」)という第一線で活躍する若手とベテラン俳優の共演が見どころ。吉野監督は「これからは感想に困るものばかりではなく、もっと楽しいものを作っていけたらと思います」と決意を新たにした。
ndjcスーパーバイザーの富山省吾氏は、「今回この5人の監督は、フィルムという素晴らしい教師に育てられて、本日、皆様の前でデビューをしました。5人の監督それぞれ、やりたいことや映画の手法は全く異なります。本日、気に入った監督がおりましたら是非、応援をして頂きたい。今日から彼らはスタートします。1年間、このndjcの作品を持って、日本中あるいは世界中を回り、その中で次のステップに進んでいきますので、どうぞご支援をよろしくお願いします」と挨拶した。
角川シネマ新宿、シネ・リーブル梅田ともに20日まで1日1回、5作品まとめて上映される。
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