岡山天音&門脇麦で井上靖作品映画化「死と恋と波と」、釜山国際短編映画祭に出品
2015年3月11日 19:30

[映画.com ニュース] 若手俳優・岡山天音、門脇麦の主演で、井上靖氏の短編小説を映画化した「死と恋と波と」が、4月24~28日に開催される第32回釜山国際短編映画祭インターナショナル・コンペティション部門に、正式出品されることがわかった。また、今夏に凱旋上映されることも決定している。
「ピュ~ぴる」「トイレのピエタ」の松永大司監督がメガホンをとり、自殺を決心した一組の男女の葛藤(かっとう)を通じて、愛と死を叙情的に切り取った短編映画。「チョコリエッタ」「鬼灯さん家のアネキ」「人狼ゲーム」など出演作を重ねてきた岡山が杉千之助、「愛の渦」の実力派・門脇が、千之助と偶然出会う自殺志願者・辻村那美を演じている。
主演のふたりは「これまで無意識的に逃げて来たものと向き合わされ、自分の中の指針を作ってもらった作品になりました」(岡山)、「撮影期間は短い作品ですが濃厚な時間でしたし、それは画面にも確実に映っていると思います。そして何よりこの作品を通して松永監督と知り合えたことが嬉しいです」(門脇)と充実感をにじませた。
松永監督は、井上作品の映画化に踏み切った理由を「原作である『死と恋と波と』を読んだ時、主人公の男の『人間は死さえ選べる』という言葉が印象に残り、そしてその男が見知らずの女との出会いから『生きてみようかな』と思ってしまうところにとても人間味を感じ興味を持った」と説明。そして「岡山天音、門脇麦という魅力的な役者と共に映像化にトライさせてもらった事はとても幸せなことです」とコメントを寄せている。
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