スコセッシ×アンドリュー・ラウ、NYが舞台のギャング映画でタッグ!予告編公開
2015年3月3日 09:00

[映画.com ニュース] 「インファナル・アフェア」3部作のアンドリュー・ラウ監督・製作、同作のハリウッドリメイク「ディパーテッド」の監督マーティン・スコセッシが製作総指揮を務めるギャング映画「リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン」が、5月1日に公開されることが決定し、予告編がお披露目された。
ラウ監督とスコセッシが初めてタッグを組んだ本作は、米ニューヨークに巨大帝国を築き上げた犯罪組織「グリーン・ドラゴン(青龍)」の実話をもとに、裏社会でもがき苦しみながら生きる男たちを描くクライム・エンタテインメント。作品の舞台となるのは1980年代のクイーンズ地区フラッシング。ここはスコセッシの出身地でもあり、「グリーン・ドラゴンが実在していて、彼らと同じ場所で同じ時を過ごしていたなんて思いもよらなかった。当時のニューヨークが再現されるなんて興奮するよ!」とスコセッシは語る。「パティシエの恋」のアンドリュー・ローが共同監督を務めている。
このほど公開された予告編では、ギャングを取り巻く愛憎、謀略、権力、野望が描き出されており、米国の発展に寄与した移民たちがいる裏で、希望ある未来を夢見た密入国者たちが暗黒時代を築くさまが浮かび上がる硬派な映像に仕上がった。
作品の背景には、中国系移民に対する差別が現在よりも強かった当時、白人を巻き込んだ事件が起きたことをきっかけに、中国系ギャング間の抗争にはほとんど関与しなかった警察が捜査に乗り出し、その存在が知られるようになった経緯があるという。昨年のトロント国際映画祭でワールドプレミアされた本作は、サンディエゴ映画祭やハワイ国際画映画祭、アジアンアメリカン国際映画祭で正式出品されており、日本ではR15+での上映となる。
「リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン」は、5月1日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開。
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