三木孝浩&本広克行、同日公開作控えるライバルが“舌戦”
2015年2月14日 14:15

[映画.com ニュース]新垣結衣の主演最新作「くちびるに歌を」が2月14日、さぬき映画祭2015で特別上映され、メガホンをとった三木孝浩監督と同映画祭ディレクターを務める本広克行監督が香川・イオンシネマ高松東での舞台挨拶に立った。三木監督は、「現代版『二十四の瞳』になればいいなと思って撮った作品です」とアピールした。
三木監督の同作と、本広監督の新作「幕が上がる」は、ともに2月28日公開。三木監督が「ちょっとずらしてくださいよ」と先制攻撃をしかけると、本広監督も「こちらこそですよ」と負けていない。本広監督は、「くちびるに歌を」が同映画祭で上映されることを知った宣伝担当の反応を、「『ライバルなんですよ』って抵抗するんですよ。『この映画、面白いんですよ』と言ったら、すごい目をして見られましたしね」と苦笑いで振り返った。
徳島出身の三木監督は、高校時代は演劇部員だったそうで「(演劇部に所属する少女たちの姿を描いた)『幕が上がる』を見て、『ええっ? 俺の青春じゃないか!』と思いました」と告白。本広監督は、「しかも(主演の)ももいろクローバーZと同じスターダストの所属じゃないですか。僕は新垣結衣さん、大好き。あれ? 撮るの、逆でしたかね」と明かし、場内の笑いを誘った。
また、本広監督は「三木さんの作品に出てくる女優さんたちは、どうしてあんなにかわいいの?」と問いかけ、興味津々の様子。三木監督は、「ミュージックビデオをやっていたので、よりキレイに、よりかわいくというのを意識してきたからかも。でも逆光で撮ると、とりあえずキレイに見えますよ」と語り、本広監督をうならせていた。そして、最後は2人で「両方ともいい作品なので、見てください」と口をそろえていた。
シンガーソングライターのアンジェラ・アキが、NHK全国学校音楽コンクール課題曲となった自身の楽曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を携え、全国の中学生たちを訪ね歩いたエピソードをもとに、作家の中田永一(乙一)氏が書き下ろした同名小説の映画化。故郷の長崎県・五島列島の中学校に臨時教員として戻ってきた音楽教師の柏木ユリ(新垣)と、合唱部の少年少女たちが出会い、成長していく姿を描く。
さぬき映画祭2015は、2月22日まで。
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