RADWIMPS・野田洋次郎、初主演映画「トイレのピエタ」で主題歌も担当
2015年2月13日 11:00
ドキュメンタリー映画「ピュ~ぴる」の松永大司監督が、故手塚治虫さんが死の間際までつづった病床日記を原案に、余命3カ月を宣告された青年・宏と女子高生・真衣の最後の夏を描く。
野田は、撮影の1年前から松永監督と話し合いを重ねるなか、主題歌のオファーを受けたという。クランクイン後は「撮影中に思ったこと、心が動いた瞬間、その断片をケータイや台本にメモってはいましたが、何よりも僕の中に深くこのピエタの世界、真衣、そして死が積み上がっていくのを感じました。それは抗いようもなく、日々刻々と大きくなっていったのです」と本作の存在感が増していった。
打ち上げで1曲歌うことになり「せっかくならスタッフ、共演者の皆さんに感謝を伝えたい、そしてその頃には僕の中のほぼすべてを支配していたこの『トイレのピエタ』の世界をひとつ残らず形に残しておきたいと思ったのです。撮影後の数日間、それは苦しくも幸せな時間でした」と吐露。そして「自分だけが知る輝きと光があったとしたら、それを遺したい。死にぶつかって、真衣に出会って、そのあまりにも尊くて汚れのないものを前に、僕も宏も同じことを思ったんだと思います。この曲を遺せたことを幸せに思います」と思いの丈を語っている。
「トイレのピエタ」は、6月6日から全国で公開。