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製作資金はクレジットカード1枚!映画祭席巻の「ブルー・リベンジ」新鋭監督が語る

2015年2月13日 10:00

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ジェレミー・ソルニエ監督
ジェレミー・ソルニエ監督

[映画.com ニュース] 両親を殺された男の孤独な復しゅう劇を描いたサスペンススリラー「ブルー・リベンジ」が、2月14日に公開される。第66回カンヌ映画祭監督週間での国際批評家連盟賞受賞をはじめ、各国映画祭で注目を浴びた新鋭監督ジェレミー・ソルニエが、本作について語った。

両親を殺害され、ホームレスとなったドワイト。ある日、顔見知りの警察官から犯人が刑期満了前に釈放されることを知らされ、復しゅう心に突き動かされたドワイトは、ひとり廃車同然の青いセダンを走らせる。

ソルニエ監督は、幼なじみの俳優メイコン・ブレアを中心にプロジェクトを進め、「映画の撮影場所は私の過去の思い出の寄せ集め」というように身近な環境で、独特の世界観を築いた。製作資金はソルニエ監督のクレジットカード1枚という驚きの低予算作品だが、「安いカメラ(CANON C300)のおかげで、光のように早く動き、美しい風景やハリウッドのプロダクションでは不可能な暗い場面を捉えることができました」と苦境を逆手にとり、渇いた空気を映し出すことに成功した。

「私の目的は映像が映画的であり、生きるか死ぬかの危険があるだけでなく、登場人物のキャラクターが際立ち、感情をしっかりと描いたジャンル映画を作ることでした。スクリーンに映される暴力を賛美的にではなく、日常生活に潜む残虐性という面から描き、そのような行動が招く結末を他の映画にはないやり方で表現することでした」

「ブルー・リベンジ」の一場面
「ブルー・リベンジ」の一場面
(C) 2013 by Scavenger, LLC. All Rights Reserved.

ブレアが演じたドワイトは、「典型的な『復しゅう映画』のシナリオに入り込んでしまった普通の男であり、その世界にうまくなじめなかった」男だ。復しゅうに駆られ狂気に走るが、本来は寡黙でおとなしく暴力とは程遠い存在だった。そんなドワイトの心情を象徴するため、セダンをはじめドワイトの服装、海など多くの場面で青色が登場する。そして、キーカラーの青色を「ドワイトが家へと旅し、過去の真実を発見するにしたがって、よりあたたかな茶色、緑、黄色といったトーンへと変わっていきます」と変化させることで、望郷の念の温かさを表現した。

本作の成功をきっかけに、ソルニエ監督のキャリアは大きな転機を迎えた。「映画業界に入り込もうと15年間も努力してきましたが、プロの監督としては、あまり幸運に恵まれませんでした。そこで私は映画を諦め次の道に進む前に、もう1本だけ映画を作ろうと考えました。しかし、その『最後の映画』である『ブルー・リベンジ』のおかげで、私は業界に入り込むことができたのです。今では夢にも思わなかったような機会に恵まれています」

19歳の頃から構想を温めていたという次回作「GREEN ROOM(原題)」は、「パンクロックのコンサート会場を舞台にした、とても強烈で暴力的なスリラー」で、ダークコメディ色やアクションシーンを盛り込んだ作品に仕上げた。ソルニエ監督は「異なった作風やジャンルを行き来するのが好き」だそうで、「商業的な成功の可能性がある、よりしっかりしたインディペンデント映画か、より大きなアクション、クライム映画を手がけたい」と新たなジャンルへの挑戦を誓った。

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