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ジョン・カーニー監督が明かす「はじまりのうた」が口コミで大ヒットした理由

2015年2月7日 13:05

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(左)「はじまりのうた」の一場面(右)ジョン・カーニー監督
(左)「はじまりのうた」の一場面(右)ジョン・カーニー監督
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[映画.com ニュース] キーラ・ナイトレイ主演の映画「はじまりのうた」のメガホンをとったジョン・カーニー監督が、映画.comのインタビューに応じた。

人気ミュージシャンの恋人に裏切られたシンガーソングライターのグレタ(ナイトレイ)と、落ち目の音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)が楽曲を共作することで、それぞれ新たな一歩を踏み出していく様子を描く。ナイトレイは本作で初めて歌唱を披露している。

ONCE ダブリンの街角で」と同様、本作も口コミでじわじわと人気が広がり、全米大ヒットを記録した。カーニー監督は、「僕の作品は多くの人間の声を反映するようなものではなく、パーソナルな内容。そこがひとりひとりの心に響く理由なのかもしれない。1対1でのコミュニケーションというのがアートの本質だし、それは映画でも絵画でも同じ」と語る。さらに「ただ通常、映画作りには全般的に色んな人が介入してくるので、僕のようなやり方は珍しいと思う。僕の映画は製作委員会方式で作っていない。『ONCE』のプロデューサーも本作のプロデューサーも僕の声に興味を持ってくれて、一緒に映画を作ってくれた」と明かした。

ナイトレイをグレタ役に起用した経緯は、「元々グレタ役はシンガーじゃない人にしたいと思っていた。役者の中には自分は歌が上手いと思っている人もいるけど、そうじゃない人をキャスティングしたかったんだ。キーラは自分のことを歌がうまいと思っていなかったから、この役にピッタリじゃないかと思った」と話す。そして「声というのは天から授かるもの。キーラの声は重さがあってそれが魅力的だと思う」とナイトレイの歌声を称えた。

街角や小さなライブハウス、コンサート会場などさまざまな場所で行われる演奏シーンが大きな魅力の本作。アカデミー賞歌曲賞を受賞した前作「ONCE ダブリンの街角で」も演奏シーンが印象的な作品だったが、カーニー監督は「演奏シーンを撮るのは実はすごく難しい」と言う。「たとえ録音した音楽に合わせて演奏シーンを撮影するにしても、実際にライブで演奏した時と同じくらいのリアルさを追求しなくてはならないという意識がある。今回の作品では、登場人物たちがどうやって演奏したのか、その過程を見せることができたのが面白かったよ」。

はじまりのうた」は公開中。

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