「ソロモンの偽証」主題歌がU2の代表曲に決定!「前篇・事件」の予告編第2弾も公開
2015年2月5日 13:07
[映画.com ニュース] 宮部みゆき氏の長編ミステリー小説を、「八日目の蝉」の成島出監督が2部作で映画化する「ソロモンの偽証」の主題歌が、世界的バンド「U2」の代表曲「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」に決定した。U2が楽曲を主題歌として提供するのは、日本映画史上初となる。
成島監督とプロデューサーの池田史嗣氏が、「本作のエンディングは、うそと矛盾に満ちた世界を生きるすべての人間の苦悩を歌うこの曲以外にない」と同曲の使用を熱望。交渉は困難を極めたが、池田プロデューサーがU2に直接思いを伝えるため、英語で語りかけるビデオメッセージを送り、それを見たメンバーが映画の内容やメッセージに共感して使用を許諾したという。
この快挙について、主人公・藤野涼子の大人時代を演じる尾野真千子は「U2の歌が好きで、よく聞いていました。まさか自分が出ている映画に使われるなんてほんとうに嬉しいです。『ソロモンの偽証』とU2がどんな感動を与えてくれるのかとても楽しみです」と喜びのコメントを寄せている。
また、3月7日に公開される「前篇・事件」の予告編第2弾が公開された。警察が自殺と断定しマスコミ報道が過熱する中、保身に走る教師や大人たちを当てにせず、自分たちで真実を突き止めるべく学校内裁判を開くことを決意する中学生たちの姿が映し出される。「柏木君は殺されたのか自殺なのか、全部私たちで調べます」「何があってもやり抜くと決めたから」と言う涼子のまっすぐな眼差しが印象的だ。
一方、佐々木蔵之介扮する涼子の父親の「本当のことが分かったら、お前も傷つくかもしれない」という言葉や、永作博美演じる涼子のクラスメイトの母親が夜の公衆電話から放つ「裁判を開いて罪のない人間を引っ張り出そうなんて絶対に許さない」というセリフからは、複雑に絡み合う本作の人間関係を垣間見ることができる。
同作は、記録的な大雪が降ったクリスマスの朝に、中学校の校庭で転落死した男子生徒・柏木卓也の遺体が発見されたことから、その死の真相をめぐってさまざまな人間の思惑が錯綜していくさまを描く。1万人近い候補者の中からオーディションで選ばれ、役名と同じ名前でデビューを果たす藤野涼子が主演を務めている。
「ソロモンの偽証 前篇・事件」は3月7日、「ソロモンの偽証 後篇・裁判」は4月11日全国公開。
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