ジョン・ウォーターズ監督「ピンク・フラミンゴ」子ども版新作を発表
2015年1月5日 10:30

[映画.com ニュース] ジョン・ウォーターズ監督が、米ニューヨークのギャラリーで行う個展用に、1972年の自作「ピンク・フラミンゴ」をセルフリメイクしたビデオ作品を制作したことがわかった。
「ピンク・フラミンゴ」は、ウォーターズ監督の出身地である米ボルチモアを舞台に、ドラァグクイーンのディバインを始めとするエキセントリックな登場人物が、「世界で最も下品な人間」の座を競うという悪趣味カルト映画。
今回、新たに作られた74分のビデオ作品「キディー・フラミンゴ(Kiddy Flamingo)」は、キディー(子ども)のタイトル通り、すべて子どもの出演者が、それぞれのキャラクターを表すウィッグやサングラスなどを身につけて、台詞の読み合わせを行っているところを撮影したものだという。
「キディー・フラミンゴ」は、「ピンク・フラミンゴ」からわいせつな要素を削除したうえで、基本的なストーリーはそのままに、ディテールを子ども向けに変更している。ウォーターズ監督は、米ニューヨーク・タイムズ紙の取材に対して、「『ピンク・フラミンゴ』からセックスと暴力の要素をすべて除けば、子ども向けの話になると以前から思っていた。なぜなら、どちらがより相手をむかつかせられるかというのは、多くの童話の基本にあるからだ」と話している。
「キディー・フラミンゴ」がループ上映されるウォーターズ監督の個展「Beverly Hills John」は、1月9日から2月14日まで、マンハッタンのマリアン・ボースキー・ギャラリーで開催される。
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