C・イーストウッド監督、賞レースには無欲「ただ映画作りをしていることが楽しい」
2014年12月17日 06:00

[映画.com ニュース] 名匠クリント・イーストウッド監督の最新作「アメリカン・スナイパー」が12月15日(現地時間)、米ニューヨークのジャズ・アット・リンカーン・センターでプレミア上映され、イーストウッド監督をはじめ主演のブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラーがレッドカーペットに登場した。
米アカデミー賞の前しょう戦といわれる米ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で監督賞に輝いた本作。84歳のイーストウッド監督は、アカデミー賞への意気込みを聞かれたものの「あまり考えないようにしている」と謙虚に語り、「ただ映画作りをしていることが楽しいし、私くらいの年になると仕事を続けられることだけで光栄です」と明かした。
米軍史上最強の狙撃手クリス・カイルのベストセラー自伝を映画化。イーストウッド監督は、製作にあたり「(カイルは)とても興味深い人物で、彼のご家族にも会い、彼があきらめなければいけなかったことや、戦地で達成したようなことなどをうかがった」そうで、「『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』、いずれも戦争の難しさと人々の難しさ、そしてたとえ乗り越えられたとしても、乗り越えることの大変さを描いている」と語った。
プロデューサーと主演を兼ねたクーパーは、イーストウッド監督との初タッグに「素晴らしい! 一生に一度の夢がかなった気分だよ!」と大興奮。さらに役作りのため18キロの増量を敢行したといい、「大変だったけど、こういった犠牲が私にとってはクリス・カイルに近づく、準備の期間になりました」と振り返り、「クリス・カイルという人間はすごいカリスマ性をもっている力強い人で、彼の達成したこともそうだし、彼が自分を犠牲にして自国にささげたものも多大だと思う。私たちがきっちり仕事出来ていれば、この映画は世に出て、いろんな人に影響を与える」と話した。
「アメリカン・スナイパー」は、2015年2月21日から全国公開。
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